地獄的な「らせん階段」 - 33 -
翌日、昨日は観光をしていないので、とりあえず『ボン』をぶらついてみる。
「ベートーヴェンの家」とかあるワケですが、
家には興味が無いッ!! と
隊員が断言するので、
「ベートーヴェンの像」を見て、
買い物をして終了〜。
ので、
ケルンはもう行ったから、
デュッセルドルフまで行ってみる事にしました。
ココは、「日系企業のヨーロッパ基地」だそうで、そのためか、
日本人がいっぱい〜居た。
ここで働いてる人の中には、
クラシックなんて全く好きではなくて、
ドイツも別に好きでもないのに、
たまたまココに転勤させらている人なんかも
居るんだろーなと思ったら、
うらやましくってムカついた。
(隊員:まぁまぁ、そんな事でムカつかないでよ...)
ブタに真珠ってヤツだ!
代わってくれ!
仕事できないケド!!
(隊員:まぁまぁ、だったら諦めようよ...)
日本の本が置いてある本屋があって、「本」大好き人間の隊員が、定価を
遥かに超えたべらぼーな値段にもかかわらず、欲しそうな顔をしているので、
本屋から引きずり出した。
日本食屋さんもたくさんあったのですが、どうしても日本の値段と比べてしまい、
「高い!」と思って入れない。数日後には、旅行も終わり日本食ばっかりの生活に
引き戻されるのに、たった1週間の間に日本食が食べたくなるんですよね。
日本人ですね〜。
が、中華料理を食べました。安かったので♪
その足で、再びケルンに向かう。
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ケルンの駅に戻ってきた。
ケルンの大聖堂の前に立ち、隊長&隊員、風に吹かれながら、
しばし悩む。
登るべきか、止めとくべきか・・・。
だって、ハンパじゃなく高いんですよ!
『よく作ったよな』って感心しちゃうくらい高いワケですよ。
高いから、「ビル風」みたいの吹いちゃってるんですから。
でも若い人達がどんどん中に入っていく。
「負けられへん!!」
もうすぐ30の大台に乗ってしまうという春でした。
隊員は、すでに30代。
勇気をひねり出して登ってみたものの、予想通り後悔の連続。
永久に続くのではないかと思うような地獄的な「らせん階段」。
しかも幅が狭いんですよ!世界各国のラクガキだらけだし。
拷問デス。夢に出てきマス・・・。
登り切った時には、今まで味わった事がないような感覚が・・・。
くるくる回りながら、延々と階段を登った時の疲労感ってこんななんだ、
とへんな感動が。
フと横を見ると、一般人が入れないような場所にエレベーターらしきものが!
「なんだよ、エレベーターあるんかい!(怒)」
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登り切った〜!と思ったら、さらに上があった。
取ってつけたような、ボロいアパートによくある下が透けて見える階段が。
そのショボイ階段を登ると
素晴らしい光景が広がっていました。
河が流れているのが見えます。
もしかして、あれがライン川?
うおおおおん なんか感動♪
この後、またあの階段を延々と降りなきゃいけないと思うと、
ちょっとブルーになった。
キレイな楽しい時は、一瞬でした。
でも、登る価値ありデス。変な疲労感も味わえますし♪
トボトボと階段を降りました。
そうこうしているうちに、夕方に。
ケルンをプラプラして買い物をし、ケルンの歌劇場に向かいます。
その夜、見た演目は、ワーグナー「ラインの黄金」。
ワーグナーは、「ワグネリアン」というヲタクがいる一方、ワカラない人には、
まったく解らないというアクの強い作曲家なワケですが、
隊長にとっては、憬れの作曲家です。
私は、両親がクラシック音楽が好き、とか、親戚に楽器をやっている人がいる、
とかいう環境で育った者ではありません。
習い事も「そろばん」「習字」「水泳」と地味なモノ。
隊長の通った中学は、「部活に入らないヤツ(帰宅部)は、変な奴」という雰囲気が
プンプン漂っている中学でございました。
特にやりたい物が無かった私は、消去法で部活を決めました。
消去法で残った部活が、「吹奏楽部」だったのデス。
(次ページにつづく)