ぶた(隊長作)

2月7日(土)  18:00   - 1 -   訪問者数
    ホーネック指揮 読売日響  東京芸術劇場
    ブラームス/交響曲第4番 他

  oxoxoxoxoxoxoxoxoxoxoxoxoxoxoxoxoxoxoxoxoxoxoxoxoxoxoxoxoxoxoxoxoxox
  芸劇の滝
ブラームスは正直、あまり好きじゃないんですけど、
この曲は思い入れもあります。

学生時代、オーケストラで弦楽器をやってまして、
ご多分に漏れずこの曲、
やりました。

とてもロマンティックな楽想で溢れており、
切なく泣いたり、激しく燃えたりと
大作曲家最後のシンフォニーにしては分かり易くて、
直ぐに好きになってしまうでしょう。
  
  「だったら、いいじゃん」、とブラームス・ファンからはお叱りが飛んできそうですが、
  最後の交響曲なのにぃ?最後の交響曲なんですよぉ!と思うんです。
  この曲をより崇高に祭り上げたい方々は、「第2楽章は教会旋法」
  「終楽章はパッサカリアである」などとロマン派音楽の真骨頂であることを熱く語られます。
  しかし何ゆえ最後にそれをしなきゃぁいけないの?
  できれば第5番で堂々と新境地というか、ブラームス最後の総決算なるものでも書いて欲しかった。
  彼は晩年、ヴィオラ・ソナタなど室内楽中心に書いてますが、あれほど人生の前半で交響曲に
  こだわった割には、最後の最後では交響曲に足掻いていない。
  4番で決着ついたのかなぁ。これが決着なのかなぁ。
  それだけ、私のブラームスへの憧れと欲求が強い戯言、と読み流してください。
  
  さて、当日の演奏は凄まじい力演でした。
  在京オケの中では読響が一番だ、と思う昨今ですが、それはこのオケが優秀な指揮者を
  発掘・呼び寄せて、彼らの真価を信じて共鳴しまくっている点にあります。
  ホーネックの指揮は今年初めて聴きましたが、その「主張」の強さは相当なものです。
  指揮者にはいろんなタイプがあって、奏者にある程度の裁量を任せつつ手綱捌きは
  見事な人などいますが、彼は若いということもあるでしょうが、見事に反対ですね。
  「この曲はこうしたい!」「この曲のここはこうするよ!」「ここはこう思うんだよ!」
  ってな具合に、彼が話してるかのように音となって伝わってきます。
  
  かなり綿密な下準備と練習あっての本番だったにしろ。
  こういう時、オケがちゃんとそれを具現してないと悲劇なんですが、
  ここで読響の凄さが現れるわけです。
  弦楽器奏者全員が大きなうねりと伴に、弓がしなるような弧線を描いた美しさ。
  終楽章のフルートの吹きすさぶソロは、迷いや弱さではなく、厳しさと悲しさを
  見事に表現してました。
  全体的には白熱したハイ・テンポな進め方で、グイグイとオケを引っ張って行きます。
  「ブラ4は諦観の枯れた味わいが大切」なんてご希望の方には、どう聴こえたんだろう。
  でも、ホーネックは今後かなりの注目株だと思いますよ。
  
  ovovovovovovovovovovovovovovovovovovoovovovovovovovovovovovovovo   Vn(隊長作)

クラシックと言っても、広い世界ですよねぇ。
  これがポップスやロックだったら、ビートルズとビーズを、同じジャンルだと
  言われもしなければ、思いもしませんよね。
  ところが「クラシックを聴きます」なんて言うと、すぐにバッハやベートーヴェンが
  好きで聴いてる人、なんて思われてしまいます。
  そしてクラシック・ファンはどんどん細分化してると思うんです。

  コンサートが好きな人、CD&オーディオが好きな人。
  バロックが好きな人、ゲンダイオンガクが好きな人。
  楽器を演奏するのが好きな人、断然聴くほうが好きな人...
  
  私はこんな幅広い趣向の人々に、このメルマガをお届けするのかな。
  このメルマガを通して、少しでもみなさんにへんてこな興味を持っていただけたら、
  こんな嬉しいことはありません。おこがましいですなぁ。
  私もまだまだ知らない世界がいっぱいありますので、少しづつでも広げていけたら、
  と思ってます。

  ひとつ応援の程、宜しくお願い致します。
  
  皆様のご意見・ご感想もお待ちしております。
  掲載可・不可、ペンネーム等もお載せ下さいね。

   HOMEへ  次へ









inserted by FC2 system