(隊長作)

2008年11月22日(土)  14:00   - 234 -    訪問者数

    かぶとやま交響楽団    中村晃之指揮    伊丹アイフォニックホール

     ドヴォルザーク    交響曲第9番「新世界より」
     メンデルスゾーン   「真夏の夜の夢」より抜粋6曲
     アイヴズ       交響曲第1番

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  弊紙初登場の街、伊丹。
  伊丹と云えば、阪神大震災のとき駅前の崩れ傾いたビルのTV映像を思い出します。
  しかし今じゃ、そんな面影は皆無。JRも阪急も、駅前はすっかり整備。

デカいので継ぎ接ぎしてます写真


  JRから長い回廊を進めば、
  イオンモール伊丹テラスが長大に横たわっています。   

少し早めに着いたんで、イオンモールで
靴を探したり店内をぶらつきましたが、
人、ヒト、ひと。

伊丹中の人口が全てココに
集合したかのような、ごった返し。
関東でも東海でも、イオンモールとかいった
複合系ショッピングゾーンは
大盛況。

不景気とは思われない繁盛振り。
二極化の象徴とも言えます。
  (隊長作)

昼飯は伊丹ならでは!といったものを喰おう
  と、「餃子専門店・餃子王」伊丹店にて食す。
  

「伊丹名物」とプリントされた軒先テントが目立ってます。
お昼時を少し過ぎてましたが、店内はカウンター席は満席。
しかしメニューが餃子一本のためか、回転率高し。
直ぐに着席できました。

二人で餃子4人前を食べたんですが、さすが餃子一本で
営業しているだけあって旨い。関西の餃子と云えば
王将とか眠眠が思い出されますし、確かにウマいです
が、餃子一本で勝負とまではいかない。
しかし餃子王は餃子一本。
  

さてさて問題の味なんですが、味がクドクない。
さらっとした野菜多めで、何個でも手が伸びる。

焼き具合も当然上手いし、肉汁もたっぷり。
2人前をもくもくと食べたが、
これだったら3人前もいけたかも。
ライスがあると、もっと食べたかも。
伊丹に住んでたら、きっと行きつけにしてそうな店。
(隊長作)
  餃子王伊丹店はJRと阪急の間の商店街にあり、関西ならではの面白い街並みの
  中にあるが、ここから北へ少し歩くと伊丹アイフォニックホールがある。
  
  非常に個性的な外観で、全国の各ホール、外観は個性を発揮しているが、
  このホールは異様外観仲間「ハーモニーホールふくい」(福井県)   




  とは


  規模では対極にありますが、小粒ながらも個性独特で、
  フォルムがズバ抜けて強烈。内部も木製に徹し、音響は良かった。   

ホールは小さく、座席数502席。
煉瓦色で、曲線を使った暖かい感じのホール。
内部も全面的に木で統一され、茶色な世界。
壁から床・天井まで木で囲まれていて、
やっぱりこういう造りは音も良い。

響きは短いと感じました
(ホールHP発表では、残響1.9秒)。

  ホール音響は響き過ぎるのは論外だが、あと若干の残響感があれば最高の音響に
  感じるのではなかろうか。響き過ぎて細かいフレーズが埋没するホールより、
  響かない方が数段良い。ただし、演奏に誤魔化しが効かない。
  アマオケにとっては、両刃の剣ホール。
  
  今回のプログラミングは、実に秀逸。
  「新世界より」「真夏の夜の夢」はすべて「アイヴズ第1番」の布石みたいなもんで、
  関連性がある。相当な知恵者が関与した選曲だし、こうした高等遊戯なプログラムが
  増えれば、音楽はもっと有意義になる。

  新世界を初っ端にやってしまうのも度胸がいるし、アイヴズ第1番を
  実演に漕ぎ着けるのも大変だったろうと思う。第2番に比べると
  知名度が落ちる割には演奏は難しいが、それでいてナマは予想以上に
  面白味が伝わったから、ここからアイヴズの種が関西に広がって行く事を切望。
  
  ドヴォ9。
  第2楽章イングリッシュホルンのソロはさぞかし緊張するところでしょうが、
  安心するほど上手かった。他にもチェロの上手が印象に残った。   

楽章を重ねる毎に良くなっていくのは
ご愛嬌だが、これが全楽章不変の
レベルだったら手放しの絶賛演奏だった。
「新世界より」を502人ホールで
演奏するのはオーバーキャパかと思ったが、
意外にも問題なし。

アイヴズ1番。
終楽章は速くて良かったんですが、
速めテンポ好きとしては、このテンポで
全楽章キビキビやってくれたら最高!というのは
無理難題?それだけ、ラストは良かった。

  テンポが遅かった場面ではノリの悪さを感じましたが、速めの時は
  良かっただけに、勿体無さを感じた。しかしそうは言っても、
  初めて聴ける「アイヴズ第1番ナマ体験」は感無量。
  
  家に一枚だけCDがあるんですが、今回ナマで聴くまではそれほど
  優秀な曲(特に終楽章)だとは思ってなかった。
  これは大いにマイケルの責任が大きいだろう。
  しかし今回こうやってナマを聴き、コレはとても良い曲ではないか?!
  「マイケルのCDは駄盤ではないか」疑惑が浮上。
  他の指揮者のCDを買わなくては!と思っています。
  
  時々、音楽の流れがブツリと切れる一瞬があり、ホントに一瞬なだけに惜しく感じる。
  おそらく練習時にブロックに分けて練習したためかと推測しますが、
  この辺がスムーズにいけばと思うが、何せこの曲は難しい。
  よくぞここまでモノにしたとも思う。
  
  最近はアマオケなのにスーパーミラクル・テクニックな
  激うまオケがありますが、正直そういった路線では無い。
  かと言って、市民オケといった線でもなく、実に形容しにくいポジション。
  しかし、ひとつ断言できるのは、聴きに行って良かった、って事。
  いくら珍しいアイヴズ第1番が聴けるからって、伊丹まで出掛けて行って、
  まぁまぁな演奏だったらやっぱり面白くない。
  
  ところがですね、終演後もライヴの興奮が醒めないんです。
  飛び切りのスーパー演奏だったとか、虚脱してしまうような大感動演奏会
  だったとかまでは言わないけれど、いやぁ〜実に面白かった、演奏会に
  行ってこういう気分にさせてくれる日って、意外と少ないんです。
  そんな興奮が続いた演奏でした。
  

やはり、選曲に独特な個性を発揮する集団は、
何か特別なモノを持っている人達が
多いのでしょう。

このオケは、過去にベルワルド第3番や
RVW第5番、ステンハンマルのセレナーデ
などもやっている猛者なので、
今後も要チェックし続けたい。


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