プロコフィエフ 交響曲第4番Op.112&バレエ組曲「放蕩息子」 - 34 - (2008年2月)
クチャル指揮 ウクライナ国立交響楽団
( NAXOS 8.553055 )
1995年7月15日〜18日録音
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みなさん、ナクソスのCDは買ってますか?
あの安さにして、あのラインナップ。
試し聴きには持って来いですよね。
しかし中には粗悪演奏も多々あり、ナクソス盤だけで楽曲の真価を
決め付けるのも早計ですよ。
そんな玉石混交ナクソス盤において、これは!と思った1枚をご紹介しましょう。
クチャル指揮、プロコフィエフ交響曲第4番&バレエ「放蕩息子」です。
プロコの交響曲第4番はそもそも、バレエ「放蕩息子」を素材にして
交響曲化されたものであり、あれほど面白い素材なんだからと、
プロコもシンフォニー化したんでしょうね。
それを言うなら、バレエ「ロメオとジュリエット」や、バレエ「シンデレラ」を
交響曲化してくれた方が、よっぽどプロコフィエフ全世界征服計画には
やくだったでしょうに。
誰か才能のある人、この2曲のバレエ音楽を交響曲化してくんないかな。
交響曲第8番「シンデレラ」。
交響曲第9番「ロメオとジュリエット」。
なんて、改編曲してくれないかなぁ。
プロコの意向は完全無視ですが、相当演奏機会には恵まれると思います。
さて余談はさて置き、このクチャル盤。
物凄く演奏が素晴らしい。
ナクソス盤と言われず聴いたら、百発百中、廉価盤だとは思わない。
プロコにとって最大に要求されるのは「猛爆」。
鳴らす鳴らす、ガンガン鳴らす。
しかもその轟きっぷりは惚れ惚れするくるい格好良く、こういった演奏が
廉価盤で登場していれば、プロコ第4番の陽の目も近いか?
カプリングされてる、原曲「放蕩息子」も愛情ある演奏で、クチャルが
相当この曲が好きで、かつ手中に収めているかが分かります。
それは彼の他の番号、プロコの第1番(遅い)や、プロコ第2番(ビミョー)
を聴けば、想像出来ます。
ベートーヴェンやモーツァルトを中心に聴く人間が、この盤を
褒め称えているのではありません。
プロコフィエフをこよなく愛し、プロコのCDを見つけたら金銭の許す限り
買い漁っている人間が褒め称えている演奏盤、という事を
是非付け加えさせていただきます。
プロコフィエフ大好き人間が、自信を持って愛聴している一枚、でした。