とまと(隊長作)

2月22日(日)  18:45   - 6 -   訪問者数
    J・デプリースト指揮 群馬交響楽団
    群馬音楽センター

    マーラー   交響曲第5番
    ハイドン   交響曲第88番「V字」

  gungungungungungungungungungungungungungungungungungungungungun

   【 高崎 】
  群馬音楽センター
遠かった〜、高崎。各駅列車で行ったんで約2時間。
ちょっとした小旅行で面白くもあった。

千葉や鎌倉・熱海、はたまた宇都宮などは行ったこと
あるのに、群馬や高崎はうかつにも初めてでした。

通過したことだったらあるんだけど。

  群響は歴史もあるし、その名はクラシック・ファンに十分認知されてると
  思うんですが、果たしてその何割の人が本場・高崎まで足を運んだ事あるんだろう?
  群響は今年早くも2度目なんですが、1度目は1月18日の錦糸町トリフォニーでの
  地方オケ・フェスティバル。高関健指揮でショスタコービチ第10番でした。
  
  この1月のタコ10はいろいろ含むところあったんですが、今回の指揮者
  デプリーストの名声に引かれて、高崎まで行ってみるか!と思わせられました。
  過去、隊長がデプリーストのプロコ4番を聴いた感動が大きく、
  私も機会あらばと思っていたんです。
  
  まぁ、デプリーストも聴けるし、高崎観光もできるし、
  ということで我々は意気揚々乗り込みました。
  高崎駅は新幹線も停まるステイション。大宮と熊谷の間くらいの規模かな?
  駅を降りると駅ビルや百貨店、商店街などが続いている。
  商店街のアーケードは駅からかなり遠いところにもあったが、人がめちゃ少ない。
  昨今の車社会、人々は郊外に流れているようだ。
  我々は百貨店「スズラン」で焼きそばとたこ焼きを補給して、いざ、群馬音楽センターに向かった。
  高崎城の向こうにそこはあった。
  
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  今回は音楽の感想を書くべきか、ホールの感想を書くべきか、正直悩みました。
  それほど私はここ群馬音楽センターの音響について考えました。
  正直に感じたままを書いていいものか、と。
  同センターは昭和36年開館ですから実に40年以上の歴史あるホール。
  
  このホールにたくさんの想い出が詰まっている音楽ファンも多いことでしょう。
  群響のホームグラウンドである同センターは、扇状に横幅が広くなる形状。
  座席後半が階段状になり2階席はありません。我々のシートはC席であり、かつ最右端でした。
  中途半端に中央付近を目指すより、いっそ壁際だと反響なども作用して
  音が拾いやすいのではないか、と思った故の選択です。
  たった1度しか聴いてません。その上、席が右端っこという辺鄙な場所。
  
  これは極めて極論なのですが、聞こえてくる音に驚いてしまった。
  
  みなさんはフルトヴェングラーやトスカニーニのモノラル録音を
  お聴きになったことがお在りかと思います。そんな様な音だったのです。
  その日のその席で聞こえてくる音は。
  私の2つの耳がまっとうに機能してないのか?と思った程です。   太鼓(隊長作)

少し大げさか?
  でも、隊長も大体に同意見だったので、私の耳クソが詰まってた訳ではないようです。
  
  デプリーストの指揮は非常に丁寧な音づくりで、
  これがステレオ録音だったらさぞ良かっただろう、と思わせました。
  1曲目のハイドンは当然小編成で、軽やかな流しですから、随分じみだなぁと思う程度でした。
  しかしマーラーの冒頭で、ここの異様な音響にようやく気づきました。
  冒頭はペットのソロですが、ミュートでも付いてんのか?と残響が無い、響きの無い音。
  加えてデプリーストの切り気味の解釈が拍車を掛けます。
  それでいて金管が圧倒的に我が耳に辿り着き、弦が辿り着かない。
  ティンパニはポンポンとした変な音で、木管群はベル・アップした時だけ
  思い出したように聞こえてくる。
  かと言って、第4楽章の弦合奏はなかなかしっとり聴こえ、弦もよくやってるじゃん、と思い直す。
  
  結局、ホールまたは座席が悪すぎる、というとこに落ち着いた。
  S席やA席はここまで酷くないだろうが、2,000円しか出さない一見さんにはここまで冷たいのか。
  ここまで書いたら入館拒否に会いそうだし、もう来る事もなかろうと思っていた。
  ところが群響の年間スケジュールを見ると、
  10月30日(土)に高関健指揮でニールセン6番をやるではないか!
  しかも前プロではアイブズの「答えのない質問」という意欲溢れるプログラム。

  更に11月27日(土)はバルシャイを招いてマーラーの10番(バルシャイ補筆版)だ。
  私は先月このCDを買って大満足しています。
  今まで数々の補筆版を買い続けてきたが、これは85点くらいは上げれます。
  ちょっと打楽器の使い過ぎ耳に突くぐらいで、オケの熱演は
  ラトル&ベルリン・フィル盤を軽く凌駕します。
  この二つは絶対行かざるをえない。
  それなのにこのホールまで2時間懸けねばならん。
  くぅぅ...く、く、く...。どうする?我が隊。
  
  次回はいよいよN響の登場予定。今回以上に言いたい放題になりそう。
  N響ファンの方は読まないで下さい、ね!

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