いぬた(隊長作)

2月28日(土)  14:00   - 7 -   訪問者数

    ワルベルク指揮 NHK交響楽団
    NHKホール

    ヒンデミット   交響曲「画家マティス」
    ドヴォルザーク  チェロ協奏曲  他

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NHK HALL 【 渋谷 】

みなさん、こんにちは。
「N響を斬る!」のお時間です。
お相手は、いつもやさしい突撃隊のみなさんです。

みなさんはNHKホールへはどうやって行ってますか?

  私は原宿駅で降りて、代々木公園と代々木体育館の間をすり抜けてホールへ行きます。
  昔は渋谷駅で降りて、人ごみを掻き分け掻き分け、西武百貨店沿いの坂道を上ってました。
  原宿からだと陸橋が面倒ながら、人ごみも無く、坂もありません。
  しかし一つ難点がある。タワーレコードに寄れないこと。
  NHKホール・芸劇・サントリーホールの3ホールは、その前にCD屋を
  作ればいいのに、何故か無い。なんでだろう?
  
  しっかし最近のNHKホール付近はひどいですねぇ。
  なぁんですか!あの騒々しいバンドの群れは。
  折角私がMD聴きながらクラシックの世界に乗り込もうとしているのに、
  ビビビン、ズズバンと半端な演奏と誰かの模倣のようなヴォーカルが、
  マイクいっぱいで聴こえます。
  来る度にバンド数は増えてるし。
  早目に対処しないと、大阪天王寺公園のカラオケ通りみたいになるんじゃなかろうか。
  「公園内では演奏してはいけません」という看板の前でやってるんですよ。
  ぷんぷん。
  
  そこでNHKホール内にもこういう看板があるといいな、と思った。
  「ホール内での駄演はやめましょう」
  「よくない演奏には拍手厳禁」
  どうもNHK受信料払ってるせいか、N響には期待しすぎちゃうんだよな。
  
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  今日はダブルヘッダーでした。昼がN響、夜が慶應ワグネルです。
  N響は3月定期が無いので、ここは行っとくか、という判断。
  それに「画家マティス」が好き。ドヴォルザークはチェロ・コンならともかく、
  Vnコンは知らないので不安でしたが、珍しい曲だから行ってみた。
  
  そもそも私はコンチェルトが嫌いなんです。
  なんちゅうか、オレはこんなに弾けるんだぞぉ、って自慢してるみたいで鼻につく。
  18〜19世紀頃は、ヴィルトゥオーゾ全盛で、
  ソリストとオケ・メンの力量は隔絶たるものがあったかも知れない。

  しかし今や小学生がメン・コンなんぞをコンクールで弾いちゃう時代。
  弾くぐらいだったら、団員だってそこそこ出来るだろう。
  問題は、カデンツァや独奏部分でいかに精神性を表現できるか。
  しかしコンクール優勝者がちやほやされる昨今、テクニック修行に
  専一してきた若手がソリストを努めるコンサートが多過ぎ。
  その方が客が話題性に釣られて集まるのだろうし、採算も合うのでしょうが、
  私としては面白く無い。みなさんだって、家で聴いてるのはアルゲリッチやクレーメル等で、
  テクニックだけを求めて聴いている分けじゃないでしょう。
  
  また弦楽器のコンチェルトは一作曲家一曲が多いと思いません?
  モーツァルトまでは別として、ベートーヴェン、ブラームス、メンデルスゾーンなどは
  Vnコンが1曲のはず(若書きの曲はあるかも知れませんが)。
  マーラーやブルックナーはコンチェルトを書きもしていない。
  これは何か意味があるはずです。
  
  さて、まずはドヴォルザークから。
  ソリストはグルーズマンという31才の若者。
  ストラディバリウスを貸与されてるだけあって、音色は実に美しく華麗。
  
  問題は楽曲の方にこそあったと思う。
  演奏後、ホールは暖かい拍手に包まれたが、この曲がそれ程の拍手を得るモノなのかな?
  否、グルーズマンに対して送られたのでしょう。
  また、今日はまぁまぁだったけど、NHKホールの観客は演奏家に対して甘すぎ。
  どんな駄演でも拍手喝采。これじゃぁ進歩しないよ。
  
  「画家マティス」はワルベルクによる造形物。
  今年で81歳になろうとしているのに、こうも無名ということは、
  世に反抗してきて意を貫いてきた頑固者か、凡人に過ぎなかったのか。
  今日の演奏を聴く限りは、残念な想像をしてしまう。

  可も無く、不可も無く、中庸中道。別に彼で無くても、誰かが演奏しそうな演奏。
  もちろん私には指揮など出来ませんので偉そうな話この上ないのですが、
  70年以上音楽に携わってきて、彼のオリジナリティは「普通」だったのか?
  作曲家の譜面を最大限そのままに真空パックでお届けするのが主義のようです。
  隊長はあまりこの曲を踏み込んで聴いていないが、
  「この曲が良い曲だとは分かった。ただ、もっといい演奏がありそうな事も想像できる」
  と厳しいお言葉。異議無し。
  
  まぁ、結構厳しい感想でしたが、4月はみなさんお待ちかねのスクロヴァじいさん。
  我が隊も4月チケットを買いました。ミスターSならやってくれるだろう、
  と期待しています。我が隊はなんやかやと言いつつN響に通い続けてます。
  これまた一興。
  
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  N響終演後は、タワーレコード渋谷店に行きました。
  本日の獲物は計6枚。
  ・シベリウス第3・7番(C・デイヴィス&LSOの新盤)
  ・プロコフィエフ第1・7番(プレヴィン&LSO)
  ・プロコフィエフ第5番(クレツキ&ウィーン・フィル)
  ・ヒンデミット「白鳥を焼く男」(ケーゲル&ライプツィヒ放送響)
  ・ブリス/色彩交響曲(NAXOS盤)
  ・シュミット=コワルスキ第3番(NAXOS盤)
  
  分かる人は分かる様に、どれも千円前後のCDばかりです。
  関西人は安く買うことは美徳ですし、安いのに越したこたぁ無い。
  たまには高いCDも買いますが、それはオペラがほとんど。
  オーケストラの話ばかり続いてますが、オペラだって好きなんですよ。
  でも嗜好に偏りがあるのは共通してるんですが...えへへ。
  
  有難いことに私の好みがB級路線なため、グラモフォン盤などは最近買ってませんねぇ。
  逆にLSOの自主制作盤などは実に名盤が生まれ続いてます。安いしね。
  
  またNAXOS盤も好きです。値段は勿論ですが、知らない曲に手を出すのにもってこいです。
  ブリスは合唱交響曲「朝の英雄」が大好きなんですが、もう1曲なにか
  欲しかったところにこのCDを発見しましたので、即ゲット。
  
  新宿にはディスク・ユニオンがオープンしたそうなので、行ってみたい今日このごろです。
  
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