(隊長作)

6月22日(日)  14:30   - 212 -    訪問者数

    三重フィルハーモニー交響楽団   大山平一郎指揮    三重県文化会館 大ホール

     ブラームス     大学祝典序曲
     ベートーヴェン   ピアノ協奏曲第4番
     ブラームス     交響曲第1番

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  東京にいた頃は、片道1時間以上のコンサートは躊躇したものですが、
  最近は2時間前後が基本。
  流石に福井以北や静岡以東は勇気が要りますが、東海関西は土地勘も
  備わったし、自由自在(むかし、この名の参考書があったよね)。   (隊長作)

ただし昨今の石油高には困ったもの。
  片道2百キロも普通なだけに、オイルの値段は交通費にモロに影響。
  このまま上昇し続けるんだったら、長距離時は電車移動も考えなきゃならん。
  いずれは石川や岡山、和歌山にも挑戦してみたい。
  

今回は三重県。
5月の伊勢管(三重県伊勢市)に
引き続いての三重県ですが、
オケは三重フィル。

三重県を代表するアマオケのようで、
本拠地は県庁所在地の津市。

演奏会場である三重県文化会館は
総合文化センターの一角としてありまして、   

大中小の3つのホールから成り、図書館、会議室など
ちょっとした城郭のような壮大さです。
城郭と申したのは、
小高い丘を一つ全部使っているから。

遠くから望めば、
その偉容さは正に現代のキャッスル。
「キャスバル兄さ〜ん!」と呼びたくなります。
  
  三重県文化センターは以前にも来たのですが、その時は「中ホール」。
  中ホールと云ってもボックス席が多く、座席数は960席。
  配列が贅沢に取ってあり、空間的には千三百人並でしょうか。

  今回初めて入った「大ホール」は、座席数、千九百席余。
  同じ東海地方としては愛知県芸術劇場コンサートホールと比較できますが、
  三重県は木材が多用されているし、音響もコチラの方が落ち着いている。   

全体的に薄暗くシックだけど、
3階席はカビ臭いのが玉にキズ。
3階席からの見晴らしは悪く、
びわ湖ホールには負けるとは言え、
まずまずの良いホールと言えましょう。

何ゆえこんなに拘っているかと申しますれば、
秋にココでやるオペラのチケットを予約したから。
ソフィア国立歌劇場(ブルガリア)の引越公演、
演目は「トゥーランドット」。
  (隊長作)

非常に楽しみなんです。
  トゥーランドットが3千円(最安値席)で聴けるなんて、本物なのか?
  オケは録音テープなんちゃうん?と心配してしまう程。
  
  いつもどおり、開演直前に到着。
  ホールは市中心街から遠く、バスも通ってるんでしょうが、
  マイカーで行ったので駐車場が心配でした。
  しかし、ホール周囲はグルリと段々畑のように無料駐車場の数々。   

ギリギリ着いた事もあって、
竹林裏の少し離れた青空駐車場が
空いてました。

それにしても駐車場代無料、
というのは実に助かる。

名古屋や京阪は、大体2時間余りで
千円から千五百円は出費しますから。

  地方のアマオケはチケット代は千円前後ですが、ガソリン代や駐車場代、
  もしくは交通費がバカに出来ず、総額5千円くらい懸かる事もシバシバ。
  それでもゴルフに行ったり、遊園地に行ったりするよか余程安いんだけど、
  なんせ我々は毎週やってるからなぁ、コンサート通い。
  
  
  大学祝典序曲は少し不安定な演奏で、あれれ?
  中プロのベートーヴェンPコン第4番は、大好きな一曲。
  現在ベトベンのPコンの中では、圧倒的に好きな曲だし、
  全Pコンの中でも一二を争う好きさ加減。
  愛聴盤はケンプです。
  
  弊紙メルマガを永年ご愛読頂いている読者様には、私がベートーヴェンを
  愛聴しているというのは想像しづらいことでしょうが、正直、ベトベンの
  Pコンは第4・5番のみアツイです。

  第5番「皇帝」は、バックハウス盤に高校一年生で出会ったからこそ
  今の私があるようなもんですし、第4番ケンプ盤はピアノ協奏曲嫌いだったのに
  価値観が変わってしまったほどの演奏です。

  特にケンプ&ライトナーBPO盤の評価は様々ですが、ロマンティックな
  演奏でもあり精神性にも溢れ、技術がどうのこうのと言う気にはなれない。
  グラモフォンから再発されていたので、入手しやすいでしょう。
  
  そんな第4番ですから、どんな演奏になるか楽しみだったのですが、大好
  きな曲だけに音楽を楽しむより粗探しに走ってしまう悪い癖が・・・。
  座った席によるのかもしれないが、ソロ部分では右手より左手の方が勝り、
  主旋律が霞みがちだったのが残念。

  卒なく演奏という感じで、何回聴いたか分からないほど聴き込んでいる
  ヲタクを唸らせるには、遠かった。
  まぁ、ベトベンの中でも第4番はなかなか登場しないんだから、
  こうやって実演に巡り合えただけでもヨシとせねば。
  
  メインはブラ1なんですが、管楽器にトラブルが発生したようで、
  可哀相でならなかった。
  きっと日頃はナカナカな腕前だろうと推察できるだけに、
  リードが悪いんだかキーが故障したんだか、大変そうだった。
  演奏中に思わぬアクシデントは弦管ともにありますが、オーボエは
  オケの肝だけに、故障するとキビシイものがあった。
  
  終楽章で巻き返しを計るかのような大熱演になったので、
  総体の感想は良かったです。   

終楽章だけ頑張ったのではなく、
思わぬアクシデントを乗り越えながら、
最終的には大団円に至った
という結果だったので、
無事結着して良かったなぁ

というのが本音の感想。


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  *** 過去の 『ブラ1』 なコンサート感想

  *  奥田恵悟指揮 船橋フィルハーモニー管弦楽団 / ブラ1 & ホルスト組曲「惑星」

  *  ブロムシュテット指揮 NHK交響楽団 / ブラームス ヴァイオリン協奏曲 & ブラ1

  *  松沼俊彦、藤田和宏指揮 立命館大学交響楽団 / ボロディン交響曲第2番 他 & ブラ1

  *  椙山女学園シンフォニーオーケストラ 河津政實指揮 / ビゼー アルルの女第1・2組曲 & ブラ1

  *  フロイエン交響楽団 角田鋼亮指揮 / 悲劇的序曲、チャイコフスキー「胡桃割り人形」 & ブラ1


  *** 文中に出てきた『ソフィア国立歌劇場』のチケットを買った時のお話。

  *  かなり久々に、オペラのチケット買ってみました♪















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