(隊長作)

7月5日(土)  16:00   - 213 -    訪問者数

    名古屋フィルハーモニー交響楽団   ティエリー・フィッシャー指揮    愛知県芸術劇場

     ホリガー     トーンシェルベン
     ラフマニノフ   ピアノ協奏曲第3番  (ピアノ:ネルソン・ゲルナー)
     ベルリオーズ   幻想交響曲

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名古屋が全国に誇れる食べ物として、
カレー「ココイチ」(CoCo壱番屋)を忘れてはいけません。
むかし上京した頃、ココイチ無いやんて思てたら
続々とオープンして、今じゃココイチの本場が
ドコだったのか分からないくらい。

カレーは多くの人に愛されていますが、ココイチほど
チェーン展開が進んでいるところが少ないのが逆に残念です。

  私としてはもう少しドロリとしてジャガイモが丸ごと入っているようなカレーが好きなんです。
  そういった昔ながらの洋食屋さんカレー・チェーンが登場すれば当たるのにな、と思います。
  

愛知県芸術劇場近くにもココイチはありまして、
広小路通を少し東へいった所にあります。
栄に来たら、つい栄にしかないお店で食べようと
するんですが、この日は無性にカレーが
食べたくなったのでココイチです。

私は茄子とウインナーを入れたものを愛用し、
三十円のラッキョウも欠かせません。
  
  前回のギリギリ入場による劇場地下駐車場(十分百円)に懲りましたので、
  今回は早めに到着し、18時までなら一時間百円を発見、
  ただし18時以降は三十分百円。

  今回は15時から19時まで駐車したので五百円でした。
  前回の千六百円とは雲泥の差です。
  栄は少々早目に来て丹念に駐車場を吟味した方が良いでしょう。   

今回の名フィルは、
新常任指揮者ティエリー・フィッシャーの初登場。

今シーズンのプログラムが奇抜アイデア満載で、
指揮もさぞかし奇抜だろうと期待してしまう。

ただしこのティエリー、
BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団の
首席指揮者を務めており、どちらに
主軸を置いているかは推して知るべし。

  ティエリーの指揮を一回くらいで判断しては早計ですが、名古屋も
  舐められたもんじゃ、というのが私の感想。
  BBCウェールズでもあの程度の演奏をしてるんかなぁ、
  あの程度でウェールズの荒くれどもは黙っちゃいないでしょう。
  
  前プロのホリガー作曲「トーンシェルベン」とは、「音の破片」と訳す。
  日本初演。
  ホリガーとはあの名オーボエ奏者、ハインツ・ホリガーのことです。
  彼は現代音楽を精力的に作っており、CDでも実演でも何度も聴いてる。
  ただし、一回たりとも心動かされた事ナシ。   (隊長作)

そして、また今回も。
  
  だけど今回も依頼があったから作曲、初演されたわけです。
  一体誰がこの音楽?を評価し、依頼してるんでしょう?
  今回の演奏会で、何%の聴衆が「良かった」と思ったのでしょう。
  現代音楽は様々な形態があり、今や何でもあり。
  それが返って一般聴衆に手を出させ難くしているしている主因ですが、
  偶然にもホリガーの日本初演を聴いてしまった人は、「やっぱりゲンダイ
  オンガクは分かんないや」と再認識させただけでしょう。
  
  現代音楽だって、面白いものや格好良い曲だってあるだろうに、
  どうしてこういうセンスなんでしょうね。
  私とは全く合わない。
  ちなみに最近私が関心している現代音楽は、アッテルベリとか、パブロワとか。
  いずれもCDで買えるので、挑戦してみてねぇ。
  アッテルベリの交響曲は、アマチュアっぽい闘争心が微笑ましい意欲作です。
  

中プロはラフマニノフのピアノ協奏曲「第3番」。
のだめ以来「第2番」が再度見直されていますが、
私は昔も今も第3番の方が好き。

ちなみにラフマニノフのPコンが好きな人なら、
ステンハンマルのピアノ協奏曲もきっと
絶句する美しさを感じますから、
こちらもお薦めです。(隊長作)

  演奏の方はと言うと、終楽章で本気モード突入の演奏を聴かせてくれましたが、
  小さな瑕疵を散りばめた演奏。
  どこがどうと細かい指摘が出来ないのが恥ずかしいですが、全体的な印象は雑。
  終楽章での熱いパッションを聴かせてくれたので、細かな記憶は薄れましたが、
  もう一息でした。
  
  そして本日のオオトリが幻想。
  この曲は学生時代半年間取っ組み合った想い出深い曲ですから、
  聴く側としてはイヤな聴き方をしてしまう(いつもの事ですが)。
  考えてみると、学生時代毎日毎日取り組んだ楽曲は、今の段階は余り聴きたくない。
  何でかなぁ。
  もう少し歳を取ると、そういったわだかまりも薄れて行くのかもしれませんが、
  今の今は聴く気が起きない。
  
  そんな事情で、幻想のコンサートは非常に少ない。
  実際は鐘の音をどう処理するだとか、コルレーニョだとか、遠雷や舞台裏のオーボエとか、
  面白い注目点は満載なのに、返ってそれがあざとく感じてしまう。

  あのあざとい楽曲に日夜没頭していた若き日々がコッパズカシイような。
  でも、ベルリオーズがブッ飛んだ頭で創った音楽とは言え、やっぱりこの曲は名曲だ。
  それだけにその再現は難しい。   

率直な感想としては、ティエリーが
面白い解釈を開陳しようとしているのに、
名フィルがそれを巧く表現できていなかった。
初顔合わせですから、今後の関係強化に期待するところ
ですが、どうも大丈夫かなぁと、ななめ45度に感じてしまう。

あと、ティエリーの譜めくり。
スコアのページをめくる事を「譜めくり」と申しますが、
ティエリーの譜めくりは実に猛々しい。
バァッ!と音を立ててめくるんですね。

  この荒々しさは、彼の獰猛な性格を推測してしまいます。
  いいねぇ、これは楽しみ。
  
  ティエリーは「プロコ、ストラヴィンスキー、ショスタコーヴィチの音楽に
  特別な感情を抱いている」とプログラム冊子に書いてありますが、
  まさか「大嫌い」という意味では無いですよね。


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