(隊長作)

2009年3月28日(日)  16:00   - 257 -    訪問者数

     名古屋フィルハーモニー交響楽団   小泉和裕 指揮
     愛知県芸術劇場コンサートホール


     ストラヴィンスキー 幻想曲「花火」
     プロコフィエフ   交響的協奏曲(チェロ協奏曲第2番)
     グラズノフ     交響曲第5番

  coucoucocucoucoucoucoucoucoucoucocuocuocucouocucoucocuocuocuocuocucouc   (隊長作)

コンサート中に眠ったこと、ありません?
  忙しい所用をどうにかこなし終わり、楽しみにしていた演奏会に滑り込みセーフ♪
  
  しかし。
  椅子の背もたれに頭を預け、目を瞑って音楽に身を委ねてはいけない。
  なぜなら、気が付けばタイム・ワープしてしまうから。
  
  午後の演奏会、マチネーというのは便利なようだが、厄介だ。
  大体土曜日ってのは、いつも疲れている。
  土曜日は朝寝坊して、だらだら昼飯を摂り、
  日も傾きかけた頃に出掛けるがベストだ。
  だから土曜日はナイト・コンサートがベスト。
  
  しかしプロオケはそんな事はお構いなし。
  
読響の土曜14時、


N響の土曜15時、

  そして名フィルの土曜16時。   

名フィルがもっとも親切だが、
14時頃に遅い昼食を摂って
演奏会に挑むと、16時でも十分
タイム・ワープ可能時間である
(ご飯食べた後って、眠くなるんだよね)。

眠くなるどころじゃない音楽だったら、
別なんですよ。(隊長作)


  しかし、よく理解していない音楽、というのが困りもの。
  人間は解からないもの、難しいもの、興味の無いものには、眠くなるようなのだ。
  
  北欧・ロシア・英国といった、寒い欧州音楽が好きな私ですが、
  ストラヴィンスキーとグラズノフには食指が伸びない。
  特にストラヴィンスキーは爆音盛りだくさんなのに、
  いまだにピンとこない。

  ハルサイの原始的なリズムや、プルチネルラなどの新古典主義など、
  好きな曲はままあるが、ハルサイとプロコフィエフがバッティングしたら、
  断固プロコを選んでしまう。どうしてストラヴィンスキーがそれほど
  好きになれないのか、どうにも説明できない。
  

  今回の「花火」という曲もそう。
  ストラヴィンスキーにしては短めで取っ付き易い楽曲だから
  採り上げたんだろうが、どこが素晴らしいのかサッパリ理解できない。
  だから感想も書きようが無い。
  
  実は今回のプログラム全体に対しても、言える事なんだよね。
  え?プロコ(交響的協奏曲)も?
  そうなんです。
  うちの隊長はこの曲をトコトン予習した甲斐あって、かなり良い曲だ、と
  偉そうに云ってますが、私は5〜6回も予習したところでギブアップ。

  私の知らない楽曲攻めは、何度も聴く事。
  何度も聴いていると、キラリと光るものを感じ出す。
  しかし何度聴いてもちっともピンと来ない場合は、だめだこりゃ。
  プロコの曲は大概好きなんですが、この曲は現時点では理解出来てません。
  
  そもそも、寝てしまう人が続出するような曲。
  オーケストラが声高に叫ぶ部分が少ない。
  チェロが陰々と歌うし、オケと絡む時もチマチマ感が多く、
  初めて聴いただけで「名曲だ!」と感じられる人は
  相当な芸術的センスがある人でしょうね。   

しかし、かのショスタコーヴィチ、
この曲によって創作意欲を掻き立て
られるのである。

LPが擦り切れるくらい聴き込み、
挙句の果てにはチェロ協奏曲を
作らせるに至る。

やっぱりショスタコは凄いや。
ショスタコを唸らせたプロコも凄いしね。

  安い座席だったのでチェロ・ソロの音が真正面には来ない。
  そこでオケ(伴奏)を堪能したんですが、オケ部分を聴いていても面白い。
  
  本曲はチェロ協奏曲第1番を大幅改訂し、あまりにも変わりすぎたので
  第2番ともせず、いっそ交響的協奏曲としたという曰く付き。
  作品番号も125番(交響曲第5番が100番)だし、もう少し諦めず
  聴き続けてみたい。
  
  グラズノフ第5番。
  響き過ぎるホールのため、弦が美しい、特に第3楽章。
  しかし、響き過ぎは相反して切れ味を無くし、もっさり感を増し、
  細やかな動きを埋没させてしまう。   (隊長作)

CDだと聴こえる動きが、ライヴなのに聴こえてこない。
  弦が面白い裏旋律を奏でる所もあるのに、聴こえてこない事もあり、
  非常に残念。ホール音響によって、埋没してしまう音は弦。
  打楽器や金管、強吹時の木管は消えないけれど、弦はどうしても
  全奏時では埋もれ消える。
  

久々に指揮者小泉和裕で聴いたんだけど、気に入った。
演奏感想はさんざんなのに気に入ったとは変だけど、
キビキビした高速テンポの姿勢は私好み。

彼のルックスは滋味ですが、演奏は非常に攻撃的。
攻撃的な楽曲や、速めのテンポ楽曲なんかは
イイ演奏になるのではないだろうか。

京都市出身というのも、何かの縁であろうか。


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  *** 過去の 『プロコフィエフ & ストラヴィンスキー』 なコンサート感想。

    * 飯森範親指揮都響 ストラヴィンスキー「春の祭典」 & プロコフィエフ組曲「鋼鉄の歩み」

    * ボレイコ指揮N響 ストラヴィンスキー「火の鳥」 & プロコフィエフ交響曲第5番 (2日分)


















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