(隊長作)

2009年8月29日(土)  13:30   - 276 -    訪問者数


     愛知教育大学管弦楽団同窓会   今村能 指揮      愛知県芸術劇場

      ワーグナー      「タンホイザー」序曲(ドレスデン版=初演版)
      ストラヴィンスキー  「火の鳥」組曲(1919年版)
      マーラー        交響曲第5番

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 名古屋に行ける時は、
 出来るだけ名古屋名物を食べよう〜♪

 京都にいた頃、神社仏閣名所旧跡を
 あまり巡らなかった。

 遊びにいく時は、いつも新京極界隈ばっか。
 今になって、どうして醍醐とか鞍馬とか、
 行き難い所も行かなかった後悔。

  この前、松本清張の歴史小説を読んでて、醍醐寺の花見シーンが出てきて、
  観ときゃ良かった、なと。

  手羽先も喰った、味噌カツも喰った、餡かけスパも喰った、
  味噌煮込みうどんも喰った、台湾ラーメンも喰った、たまご敷きスパも喰った・・・。
  あとこのメルマガで紹介してないのは、ひつまぶしくらいか・・・?

  実際このメルマガで書いてないだけで、ひつまぶしはしょっちゅう
  食べてるし(安くて量が多い店がある)、きしめんは嫌いだから食べようとも
  思わないだけだし、コメダ珈琲のシロノワールとか小倉トーストも食べちまったし・・・。
  

 そこで今回は、名古屋のアングラ有名店に行って見よう!

 その手の世界では有名になって、行ってみたら地元の大学生と
 観光客ばかりだったんだが、「喫茶店マウンテン」に初登頂!


 もうすっかり  当店はその異色なメニューが大人気。
 アリエナイ組合せや味覚で攻めてくる喫茶軽食で、
 いちご味とか宇治茶味のスパあたりが有名。

 基本的にスパゲッティは何にでも合うわけで、
 辛いものや甘いものとだって合うはず。
 だって小麦粉は、クレープや餡パンがあるわけだし。
 
 初登頂(=初入店)という事で、ビジター的に注文。

  抹茶小倉スパ、豚きのこ味噌ピラフ、青のコーラ、バナナジュースを注文。
  抹茶小倉スパは超名物料理だけど、最初の方は意外と旨かった。
  もう少し添え物的な分量だともっと食べ易いかも。

 スパゲッティ風のパスタに抹茶が混ぜ込んであるんだけど、
 餡子と生ホイップを足しながら食べる。
 スパが暖かくて、ホット・デザートという感じ。  (隊長作)
 

 豚きのこ味噌ピラフは予想以上の大絶品。
 その名のとおり、豚肉ときのこを味噌(八丁味噌ベース?)で
 絡めたピラフなんだが、ホイコーローとご飯が大好きな人は、
 これもベリグゥッ!な筈。ホイコーローとご飯をごちゃ混ぜにした
 ピラフ(炒飯)が出れば、きっと人気が出るだろうに。これは旨いよ!

  

青のコーラは全然フツウ。バナナジュースも
典型的な喫茶店のなつかしの味だった。   



  この日はマチネー演奏会後の夕方に行った事もあって、さして込んでおらず。
  7人待ち、三十分ほど。待ち席あり。山小屋風の建物で、少しレトロな装飾。
  学生ばかりの店内は面白半分好奇心一杯な奴らだが、意外と旨くて
  ボリュウム満点な所が、リピーター多数に繋がっているんだろう。
  (隊長作)

さてさて、演奏会の感想。
  ついつい演奏会って14時開演という感覚が抜けなくって、
  13時半にギリギリ入場、即開演。

  まずはワーグナー。
  タンホイザー序曲なのだが、ドレスデン版(初演版)とあるのが興味深い。
  なんでもこの序曲には、本編ドレスデン版以外にも、パリ版、ウィーン版
  があるそうで、エピソードそのものや構成がそれぞれ違うらしい。
  そうとなれば、3版連続で演奏して欲しい(そう思うのは私だけか)。

  そこはかとなく自信なさげなのが、勿体無い。
  慎重だからこそミスもないのだろうが、そこそこ演奏出来てるんだから
  もう少し突っ込んだ心意気を見せて欲しい。
  最後の盛り上がりで、やっと自信が出てきたみたいで、イイ感じになった。
  最初っからその調子でやれば、良い演奏になるのに。

  火の鳥。
  個々は出来ているのにも、時々まとまりが弱い。
  あと少しといった感じが拭えず、もう一息なだけに勿体ない。
  弦のザクザクした感じなんて、非常に良い。
  上手い人が何人も混じっているだけに、余計勿体ない感がある。

  これも最後の盛り上がりは、凄く良くなる。
  もう少しで終わりだという達成感と、音楽のコーダが持つ充足感が成せる技なんだろう。
  ただ、火の鳥とマラ5というダブル・メインに近いハード・プログラムの為、
  要所要所を重点的に練習されたんだろう。そんな事情が如実に現われていた。

 マラ5。終楽章への高揚感に達するまでの
 過程が、短過ぎる音楽だと思いませんか?
 1・2・3楽章と流れるドラマがあるのに、
 4楽章で大きく流れが断ち切られる。
 
 この第4楽章は素晴らしいアダージョだけに、
 マーラーも是非挿入したかったんだろうが、
 そのあともう一楽章流れを戻す楽章を
 入れてから、この終楽章に入るべきだった。

  なんか第4楽章のしっとりした終わりを聴いた直ぐ後に、「ファーン♪」
  と金管が軽やかに歌うのを聴く度に違和感を覚える。
  第1楽章の苦汁に満ちた冒頭が第4楽章で綺麗サッパリ浄化された、
  とでも言いたいのかな。
  (隊長作)
  第4と第5楽章の間に、もう一度地の底から這い上がるような楽章で
  助走してから、終楽章が爽やかに盛り上がれば違和感ないだろうに、
  第4から第5楽章へどうやって気持ちを切り替えろ、とグスタフは仰るのか?

  マーラーの交響曲は昨今実に良く採り上げられていて、第1番が突出。
  第9番も相当なもんだが、第1番の次に採り上げられているのが第5番。
  演奏時間もギリギリ許容範囲だし、合唱・独唱も要らない。
  各楽章をバラバラに聴けば良い曲だし解かり易い。
  しかし、今イチ、第6番ほど人気が出ないのも頷ける。
  ドラマが変だからだ。

  マラ5が採り上げられる事(人気がある事)が不思議なのだが、
  それだけにそんな難曲に挑もうという気概にはエールを送りたくなってくる。
  さすが難曲マラ5だけあって時々不安定になる時もあったが、
  弾けないよりはとテンポを緩めないスタイルが良かった。

  難しいところは安全に、簡単なところは得意気に、といった演奏をする団体もあるが、
  こういった難易度に関わらず一貫した姿勢を貫くスタンスは好感が持てる。
  スローテンポが解釈としてなされるのならば良しだけど、弾けないから遅く弾いとくか
  ってのは緊張感までも抜けてしまい、聴く方はしらけてしまう。

 あと、ペットが上手かった。
 この曲は結局、ペット一人が上手いと
 こうまで映えるのか、と思わせてしまうわけだし、
 そうでなかった時はどれだけ怖ろしい結果に
 なってしまうのか・・・。

 アンコールは、マラ5第4楽章。
 この響きが多めなホールでは、こういう曲は凄く映える。
 バーバーの弦楽のためのアダージョなんかも映えると思う。



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  *** 『愛知教育大学管弦楽団同窓会』 な過去のコンサート感想。

    * ツァラ & ブル4

























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