(隊長作)

2009年12月12日(土)  18:00   - 286 -    訪問者数


     立命館大学応援団吹奏楽部
     京都コンサートホール

     スーザ       美中の美
     八木澤教司     吹奏楽音詩「輝きの海へ」
     R・シュトラウス  アルプス交響曲より
     大島ミチル     天地人
     アッシュマン&メンケン  美女と野獣
     久石譲       ラピュタ
     レスピーギ     ローマの祭

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  昨年は、
   河原和音「青空エール」 → 第1巻の感想。 と 第2巻の感想。

  や
   宇佐悠一郎「放課後ウインド・オーケストラ」 → 全4巻の感想。


  と言った漫画ながら青春学園ブラスものに大いに感心して、
  ブラスそのものにも興味を持った。

  考えてみれば、「君に届け」や「ハックス!」も高校が舞台。
  自分のつまらなかった高校時代の裏返しを、漫画に追い求めているようだ。

  高校時代、ベースとしてブラスに入っても面白いかな?と思った事があった。
  一年生になったばかりの頃、前の席の男子がブラス入部を決めていた。
  私がクラシックを聴いていると知って熱心に勧誘してくれたけど、
  ブラスじゃなくオケが良かった。

  オケだったらすんなり入部したろうが、なぜかブラスは抵抗があった。
  あの独特な体育会的な雰囲気が恐かったのかもしれない。

  漫画(特に青空エール)を通して再確認したのは、やっぱりブラスはなんか変。
  全体主義というか、団体行動というか、チームワークがすごく重要そうで、
  オケとはかなり違う。オケもブラスも同じ音楽団体なのにね、
  どうしてああも違うのか、不思議だ。

そうは言っても、ブラス。
ようやくブラスにも興味を持ち、このメルマガで
初めてブラス視聴記を書こうと思う。

今回の団体を選択したのは、その選曲だった。
だって、リヒャルトのアルペン(ブラス版)を
やるんですよ。

これならブラス初心者の私だって、
そこそこ楽しめるのではないか?
(隊長作)

  ちなみに、うちの隊長はブラス経験者。
  私がアルペンが聴けるから行こう行こうと誘ったが、隊長は気が乗らなさそうだった。
  なぜなら、ブラスで言う「アルペン」は、どうせ短縮版なんじゃないか?
  と想像していたからだそうだ。

  アルペン全曲を通しで演奏するとそれだけで五十分前後。
  他にも沢山のプログラムが書いてあるのだから、全曲やるわけないし、
  短縮版なんて面白味が欠けるという訳だ。

  ところが、ブラスに興味津々な私は、そんなことチっとも邪推しなかった。
  若干の端折りはあっても、三十分強はするだろうと思っていた。
  ところが実演は全曲中6シーンの大幅抜粋版。
  コンクール用編曲だから十二分くらいだろう。   

それなりに編集はされていたが、
全曲版しか知らない私は違和感ありまくり。

演奏は素晴らしかったが、
ガッカリしたのも事実。

五十分もの大曲が、三部構成の
ブラス演奏会の、しかも第1ステージに
登場するわけが無かったのだ。


  ある意味、ブラス界にとっては常識的な事なのだろう。
  それだけにアルペン・ブラス版が聴けると有頂天になっていた自分が
  バカみたいで、しょんぼりしてしまった。

  しかし、ブラス演奏者ってのはアツイよね。
  一生懸命演奏しているし、終わった後は笑顔、さわやか。
  おどおどしたり無表情な奏者が多いオケとは全然違う。
  そう、なんだか演奏会慣れしているというか、舞台慣れしてる。
  プログラムを見れば、あちこちで応援したり演奏したり、大活躍している。
  年2回の演奏会がほとんどの、大学オケとは場数が違うのだ。
  中高からの楽器経験者(=演奏会経験者)が多いのも影響しているんだろう。

  さてさて、感想。
  一曲目スーザは、運動会の入場式なんかでよく掛かってた曲。
  二曲目は箕のようなものに小豆を揺らして「波の音」をあらわす
  効果音にばかり関心がゆく。
  

三曲目が上述のアルペン。
日の出前の深遠な「夜」を短縮して、
すぐに「日の出」がやって来ちゃうから、
これでは「日の出」の神々しさが半減。

まぁ、管楽器だけで、あの最弱音の
ロングトーンを要求されれば、
「夜」は苦しいものになるのだろう。
そうは言っても、あの難曲アルペン。

  それを見事に演奏し切ってしまう技術には驚いた。
  クラシック愛好家として聴いたが、それでも相当な出来栄えだと思う。

  第二部は一般的には有名曲らしいが、我々にはほとんど判らなかった。
  ラピュタが判らないなんて歳がバレるし、天地人も見てないからよく判らん。
  ディズニー嫌いなんで、「美女と野獣」なんて言わずもがな。
  せっかく判り易い曲を並べてくれたんだろうけど、判らない人間も混じっていたわけよ。
  なんだか可笑しかった。

  そういえばこの演奏ではソロが多く、長いソロになると決まって「立って」吹く。
  立って吹くのなんてマーラーしか知らなかったが、ブラスではこうするものらしい。
  私はこの「立って」吹くのが、凄く嫌い。
  そういう決まりなんだろうから、仕方ないんだろうけど。
  かえってリラックス出来ずに吹くんだろうし、リラックスせずに極度の
  緊張の中で演奏したら百パーの力が出せんのでは?と心配してしまう。

  第三部は「ローマの祭」
  松でなく祭を持ってきたのに、グっと来るものがある。
  楽曲が楽曲なだけに、爆音が半端でない。
  しかも大吹奏楽団、とてつもない大爆音で満足でした。

  京都コンサートホールはよく「音が来ない」と書いておりますが、
  今回は実によく音が来た。
  やっぱりしいかり吹けば音は来るんですよね、と再確認できた。
  ちなみに、金管だけで五十人ほどだし、ペット十人、チューバ5人と
  いった陣容。爆音になるのは、当然だったかもしれない。

アンコールはトナカイ角の
カチューシャを付けたり
サンタ帽子を被ったりして
クリスマスソング。

パーカッション部隊は踊ったりしての演出で、
やっぱりブラスは体育会系だなぁ
と恐れおののいた。
自分だったら、恥ずかしくて出来ません。
(隊長作)


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おまけに、京都の晩ご飯情報♪
今回は祇園「山口西店」。
日曜定休、夜のみ営業。

祇園も随分変わってしまいましたが、
この路地の奥の奥の居酒屋さんは
今もあります。

祇園の中の中にあるのに、リーズナブルなお値段。
お店は昔ながらの居酒屋風ですが、
京都の美味しい居酒屋で飲み食いしたい人には
お奨めです。私はかれこれ十回以上はココに行ってます。

  お奨めは。おから、鉄火丼、肉味噌で合えた料理、さば味噌。
  ごはんを注文すると糠漬けのキュウリが付いてきますがコレも絶品。

  この漬物だけでも持ち帰りが出来ないものか、交渉したくなります。
  場所が非常に判りにくいところにありますが、行くだけの価値はありますから、
  ネットでしっかり確認して皆さんも行ってみて下さい。
  ここは、おいしいです。



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  *** 過去の 『アルプス交響曲』 なコンサート感想。

    * オーケストラハモン 橘直貴指揮

    * ル・スコアール管弦楽団 千葉芳裕指揮

    * 京都市交響楽団 大友直人指揮

    * NHK交響楽団 アシュケナージ指揮

























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