(隊長作)

2010年2月18日(木)  19:00   - 293 -    訪問者数


     東京フィルハーモニー交響楽団   尾高忠明 指揮
     東京オペラシティ

      ジョリヴェ   トランペット、弦楽とピアノのコンチェルティーノ
              (トランペット協奏曲第1番)
      ブルックナー  交響曲第9番


  azsazsazsazsazsazsazsazsazsazsazsazsazsazsazsazsazsazsazsazsazsazsazsazsazsazsazs
  

ここんとこ、東京にばかり行っている。
行ったことないオケ、聴いたことないオケに
行きたいのではあるが、どうしてもベトベン、
チャイコ、ブラームス、ドヴォルザークの交響曲に
なってしまっているから。

それ以外の作曲家や、自分好みの作曲家を
目指すとなると、東京に目が行ってしまうのが現状。
4月には名古屋ワーグナー管や、
5月の伊勢管ブル7などは楽しみだが、
東京は平然とマーラーやリヒャルトを
演奏しているんだから、悲しいけど
地域格差はプログラム面ではあると思う。

  今日は初台。
  その前に、新宿ディスク・ユニオンへ。
  久々に行くと陳列内容もいろいろ変わっていて、欲しくなる銘柄がズルズル。
  昨今のダウンロード化の余波があるのか、中古盤も安くなってるような。
  キタエンコ指揮ケルンギュルツェニヒ管のプロコがあり即決。
  そのほか、アッテルベリやパリー、バタワースなどほくほくの収穫。

新宿で遅いランチを取ろうと物色していると、
ピキーンと感じるものあり。
三平ストア(地上1階はゲーセン)の5階
にある「レストランはやしや」。

靖国通りにヤマダ電機が出来ましたが、
そこから東へ2ブロック。

昭和の薫りクンクンするとても懐かしい店内、
メニュー、味、そして値段。

  ほとんどが千円以内で、しかもボリュウム満点。昭和プレートなるボリュウム・セットを注文!

  ワンプレートに、ライス、ポークステーキ、鮭のムニエル、エビフライ、
  さらにカレールウにスープや春雨、サラダ。

  ナポリタン(ケチャップで味付けしたスパゲッティ)の代わりに春雨が
  添えてあるのが異例ですが、コッテリした肉料理に酢の和え物がかえって良く合います。   

窓からは靖国通り越しに
歌舞伎町が良く見えて、まさに
新宿で食べている事を満喫。

どの料理もしっかりした洋食屋さんの味で、
私は大いに気に入りました。
新宿で食事といえば、アカシアか
新宿ねぎししか思いつかなかったので、
これからは行きつけにしたい。

(隊長作)

  パンパンに膨らんだ腹をこなすべく、新宿東口から初台までぶらぶらり。
  若い頃は渋谷、その後は池袋派となり、新宿はよく乗り降りしてますが
  好きではない。

  タワーレコードは渋谷ほどでなく、ディスク・ユニオンも吉祥寺店の方が
  お宝が眠ってる。ブックオフが無いのが最大の弱点か(池袋や渋谷は有る)。
  そもそも新宿とはビジネス街であり、ヲタク・ショッピングまで網羅は
  無理なのかも知れない。

  疲れたなと思った頃に、初台到着。
  この一駅分というのが曲者で、京王に乗るのも癪だし、歩くとこうやって
  疲れてしまう。せめて都庁辺りだったら良かったのに、ほんとロケーションが悪い
  (健康には良いが)。

  平日夜コンサートなので最廉価席が空いてるかな?と行ったら、大間違い、
  A席以上しか残ってなかった。若者のクラシック離れと言われて久しいが、
  若者はカネが無いから来れないのではないだろうか?

  一方シルバーはローンも子育ても終わり、時間も有り余り、年金や退職金はたっぷり。

  そんなシルバーが老後を満喫すべく、おクラシックざんず。
  どうもそんな気がしてならない。
  A席はさすがに高過ぎる・・・が、ここまで来て帰るのも癪だし、
  尾高さんへご祝儀じゃと思いA席購入。
  その代わり、感想は厳しくさせて頂きます。

  まず、ジョリヴェ。
  予想していたとおり、まったくどうでもいい出し物。
  なんじゃ、こら?
  せめて千円くらいカネ返せ!って叫びたい気持ち。
  そんな憤懣やるかたない気持ちを逆なでするように、
  トランペット・ソリストがアンコール開始。

  これまた火に油を注ぐような小賢しいアンコールピース。
  ここはサーカス小屋じゃねぇんだよ!
  燻し銀のような、控え目ながらも技巧が裏から透けて見えるような隠し技に
  私は惚れるんですが、こういったあからさまに「俺って凄いだろ」演奏を
  されると、ほんとゲンナリしてしまう。
(隊長作)

  今日はA席だから、座席的な不満は無かった、と言いたい所だったのに、
  これが3階センターブロック。ステージ真正面とは言え、実に遠い。
  音が来ないんですよ。3階席から望むとステージが近いように錯覚しますが、
  サイド席から見るとしっかり距離があるんです。
  ステージ真横席の方が、断然迫力ある音が飛び込んでくる。
  

でもでも、メインのブル9が
素晴らしかったら、終わりよければ全てよし。
しかも指揮者は尾高さんだから、期待大。

尾高さんはエルガーが実に良かったもんな・・・
エルガーが・・・?

そうなんです、エルガー演奏は素晴らしい
尾高さんだったのですが、
ブルックナー演奏は何かが足りない。

  やる気が足りない訳ではなく、逆に結構頑張ってた指揮姿。
  ヘタレ奏者が混ざってた訳でもなく、オケ総体としては奮起した演奏。

  強いて言えば、木管がところどころ、金管もやや不安定、
  酷いとか何やってんだ?なんてレベルではなかった。
  だから、そこそこの満足感は得られるべき演奏だったはずなのに、
  何だろう、この不満感。

  ブルックナー音楽は、弦にも管にも堪らない音楽だろう。
  それだけに管が出るときは出てもいいが、弦が朗々と歌い上げる時は
  しっかりと前に出て欲しい。

  そう、弦が出るべきところで埋没していたのが不満感の原因か?
  金管はお約束だけど、木管まで大き過ぎたのが違和感を産んだのかもしれない。

  ちなみに、終楽章では弦が頑張ってサマになった演奏へ。
  終楽章で出来るんだったら、どうして全楽章でそうしない!!
  大方の客はラストの感動演奏ですっかりブラボー騒いでたけど、
  私は騙されませんよ。

ブラボーと言えるのは、
ラストだけ良かった時ではなく、
全てが良かった時だけ。

尾高さんのブルックナーは
もう行かんとこ、と思とります。


   前へ  HOMEへ  次へ



  *** 過去の 『尾高さん指揮なエルガー』 コンサート感想。

    * 名古屋フィル 交響曲第1番 他

    * 名古屋フィル 交響曲第2番 他

    * 札幌交響楽団 エニグマ変奏曲 他























inserted by FC2 system