(隊長作)

2010年2月20日(土)  14:00   - 295 -    訪問者数


     大阪フィルハーモニー交響楽団   大植英次 指揮
     サントリーホール

      シューマン    ピアノ協奏曲
      Rシュトラウス  アルプス交響曲


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昔は赤坂って高そうな店ばっかりで、市ヶ谷とか
渋谷で食事してから赤坂に行ってたんだけど、
日本経済長期低迷のお陰?で
赤坂も随分庶民的になってきた。

地下鉄赤坂駅から少し歩けば、
韓国料理店がズラリと立ち並ぶ通りが
あって、最近この通りが気に入っている。

一階店舗ならまだしも、雑居ビルの
上の方のお店って、なんか恐くない?

今回は事前にネットでコメントなど
確認してから挑戦したから行けたけど、
ぶらりとビルの5階や6階などは上がりづらい。

実際入店してみたら、店員さんは気さくだし、
接客から食事や店内雰囲気など一切問題なし。
しかもランチは、安くて旨くて腹一杯。

  ランチは千円以下が基本で、今回のカルビクッパやビビンパは7〜8百円。
  キムチ2種(白菜と大根、お代わり可能)や煮物(じゃが芋と白菜)が
  セットとして付いていたが、これがまた旨いのなんの。

  韓国料理の素晴らしさは、こういった付け合せまで旨い点であり、日本料理の
  例えば冷奴とかホウレンソウのおひたしが驚くほど旨いって事ってある?(たまにはあるけど)

  肝心のカルビクッパ、肉が柔らかくて、ほんと美味しい。
  ビビンパも飯まで味が染みていて、優しい味わい。
  腹いっぱいになるか不安だったが、食後には満腹になっていた。

  考えたら野菜がほとんどでヘルシーなのに、満足感が大きい食後。
  通りには似たような韓国料理店がズラリ建ち並び、
  こりゃ赤坂に来たら食べ比べしないと。
  ちなみに、私は辛いもの、キムチとかカリーとかが大好き。

赤坂に来たということは、
当然サントリーホール。

今回は土曜マチネーの大フィルを、
話題の大植さんで聴こう、という趣向。
しかも、アルペン。

(隊長作)

  大フィルなんぞしょっちゅう聴きに行けるだろうと思ってたのだが、
  大阪での大フィル定演はほとんどが平日夜。
  基本、土日しか演奏会に行けない我が隊にとって、
  平日定演しかない大フィルは、近くて遠い存在。

  シューマンのピアノ協奏曲。
  ソリストはピエモンテーシというスイス生まれ。
  感じたことは、ただ遅いだけの演奏。
  遅い演奏といえばチェリビダッケなどが思い浮かぶが、
  チェリの演奏はハーモニーや響きを磨き上げる追求の先に
  超スローテンポに行き着いたわけで、遅い演奏ほど細部が
  広げられてしまい、生半可な音響や光沢ではすぐ
  「かったるい」演奏になってしまう。

  ソリストもしくは指揮者大植の求める響きはまだまだ底浅く、
  スローテンポで開陳する意気込みはいいのだけど、これをやるのなら
  それ相当のスパイスや隠し味も用意しとかなきゃ。
  もしくは圧倒的な美音やハーモニをね。
  アンコールが3曲もありサービス精神旺盛、でも私、
  ピアノは余り好きじゃないのよね。

変わった演奏、遅い演奏で
有名になりつつある大植英次。

基本スローテンポのアルペンであったが、
弦に歌わしてほしいところは
ネットリやってくれるので、
これは良かった。
(隊長作)
 

  山登りの中、ときに早歩きになる事もあり、ここを急がせるのか?
  なんて嬉しくなってしまうんだけど、そんな興奮はそう長く持続せず、
  すぐ元のインテンポ(スロー)に戻ってしまう、寂しいなといった感じ。

  東京、名古屋、大阪と各都市のプロオケを聴き比べていると、
  大フィルは技術面では上手くない。
  アルペンでは特に重要な弱音部が「弱音」になってなかったし、
  ペットの高音が上がり切れなかったりと、全体のパートに対しても
  「この人は上手いなぁ」という注目点もなし。

  ただし、演奏でもっとも重要な「やる気」は感じられた。
  大阪を代表する大フィルが、東京桧舞台のサントリーに殴り込む訳だから、
  奮い立たない方がおかしいんだけど、それを斟酌しても意気込みは大きかった。

今回の演奏会で特筆したいことは、
最後のアンコール。

「モルゲン(明日)」という歌曲の
管弦楽版だったのだが、アンコールで
こういったしっとりしたモノを
持ってくるセンスは絶賛したい。

シューマンの駄演を完全帳消ししてしまう
満足感と幸福感が得られた。

  この「モルゲン」という音楽は実にしっとりしていて、もう
  うっとりしてしまう素晴らしい音楽なのですが、曲の最後で、
  指揮者が足元の花を女性奏者に捧げる小芝居を演じた。

  大阪のオケが小芝居をやると新喜劇調になってしまい、
  真剣にやっているのか笑いを取ろうとしているのか判断に苦しむ。
  それにしてもパフォーマンスとサービス精神は、さすが大阪。

             (隊長作)

  終演後、一度行って見たいと思っていた森下の酒場「山利喜」の
  本館や新館に行って見るが、どちらも1時間待ちの行列。
  2月の寒い街中で1時間待ちは辛く、早々に諦めた。
  気を取り直して第2候補、西武新宿線の中井に行き、
  家庭料理居酒屋「石川家 」へ行く。

中居駅北口の横丁の中、2階にあるので
少し階段を上がる勇気は要るが、
いつも混んでいるそうなので心配要らない。

この日は土曜夜という事もあって
サラリーマンがおらず、空いていた。
どれもこれも安く、うまい!

シーザーサラダ、チーズ包み上げ、鳥丼、モツ煮込み、
巨大つくね等を食す。
とにかくどれも安くて旨くて量がケチ臭くない。



   居酒屋ってそこそこの品数を頼まないと腹一杯にならないんだけど、
   ここは控え目に頼んで丁度いいくらい。
   しかも一品が安いため、勘定のとき少し驚いた。
   中井まで行ってでも、この店には再訪したい。


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  *** 過去の 『アルプス交響曲』 なコンサート感想。

    * アシュケナージ指揮 N響 / &シューマン ピアノ協奏曲

    * 大友直人指揮 京都市交響楽団 / &モーツァルト交響曲第41番「ジュピター」

    * 千葉芳裕指揮 ル・スコアール管弦楽団 / &プロコフィエフ スキタイ組曲「アラとロリー」

    * 橘直貴指揮 オーケストラハモン / &オネゲル交響曲第3番「典礼風」

    * 立命館大学応援団吹奏楽部 / R・シュトラウス アルプス交響曲より 他























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