プリン(隊長作)

8月24日(火)  19:00   - 41 -   訪問者数
    秋山和慶指揮  東京交響楽団  サントリーホール
  
    J・アンダーソン    「イマジン・コーナーズ」
    H・キブルツ     「ノエシス」
    P・ルジツカ     「メモリアル」
    L・ベリオ      「スタンゼ」
  
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  【 ゲンダイおんがく考 】
  サントリーホール前

行って来ました、久々のコンサート!
やっぱ、ライブは楽しみでんなぁ。
しかも、大好きなのに縁が薄い、
サントリーホール。

  南北線六本木一丁目駅が出来て、ようやく赤坂駅や溜池山王駅からの行進を
  解放されましたが、どうせならアークヒルズの真下に駅を作って欲しかった!
  と思うのは私だけでしょうか。

  夏になぁるとやってくるぅ♪、ハイ、現代音楽「サマーフェスティバル」2004です。
  ここんとこ海外旅行とダブってたんで、久々の夏の現代音楽です。
  私は十年ほど前に上京した夏、このサントリーの現代音楽祭?と
  芥川作曲賞選考会に行ったのがきっかけでした。
  CDでのみ聴いていた現代音楽も、生で聴くと結構おもしれぇじゃん、と
  いうのが当時の感想でした。
  
  そして今回、やや久々ですが、現代音楽コンサートに挑みました。
  楽曲や演奏についての感想は、【クラシック・コンサート感想】に譲るとして、
  「ゲンダイおんがく」そのものについて、考えるところを胡椒少々。
  
  最近私はポップスやロックも聴き直したりして、改めて「同時代音楽(現代音楽)」に
  ついて考えるんですけど、有能な才能が「現代音楽」界に集まってるんだろうか?
  昔、バンドや歌手が現れるまで、第一級の音楽と云えば「クラシック」だった。
  それは管弦楽であり、各楽器のソリストであり、ソプラノやバリトンの歌手だった。
  様々なインストゥルメントで膨大な若者は切磋琢磨し、
  ほんの一握りの天才や努力をし続けた職人気質がプロになる。
  更にその多くのライヴァルの中から、これまた一握りだけが現在にまで名を残している。
  それがブラームスやリストだった。
  
  その後、音楽はどんどん一般庶民にまで普及し、もっと簡単に誰もが気軽に
  触れる娯楽になってくるとともに、「音楽」に追い求めてくるものが多様化してきた。
  その多くは音楽の持つ感情の起伏を最大限に具象化でき、
  かつ人々が最も関心を寄せて止まない「恋愛」を扱う。
  多くのオペラはまさに、そのものだ。
  
  しかし、映画が出来て、ロックバンドが現れだすと状況が変わってきた。
  
  ますます理論的で小難しい割にはハートに届かない世界を探求するクラシック系音楽を
  尻目に、ロック&ポップスは音楽が根源的に欠かせない「旋律」を全面に、
  若者の心を捕まえようとする。
  捕まえる事こそが、音楽の本質でもあるかのように。
  そこには音楽的素養など不要で、ただ無心で聴いていれば「美しい」「カッコいい」と
  思える音楽が洪水のように襲ってくる。
  なんとか技法だとか、なんとか主義といった鎖で縛られたつまんねぇ音楽が
  立ち打ちできる訳が無かった。
  
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  【 クラシック・コンサート感想 】   雨雲(隊長作)

この流れで、今回のコンサート感想が始まるわけですから、
もう私が何を言いたいかはお察しがつく事でしょう。
  私はプロコやショスタコもしくはエルガーやRVW、アイブズ等々を愛好してますが、
  だからと云って決して闇雲に現代音楽まで感心しているわけではありません。
  いな、クラシック音楽を愛して止まないからこそ、
  現在の「ゲンダイおんがく」状況には憤懣この上ない気持ちで一杯です。
  
  どうしてこういう曲ばっかが、次々と生まれて来るんだろう?
  誰が賞賛して、誰がお金を払ってまで聴きたいと感動してるんだろう?
  こういった訳が分からん音楽を作っている方々が、作曲教育にも関わっている、
  いや、中心となってくだらん音楽状況が続く事を努力している。
  
  もちろん、ちまたでイキがっているアイドル歌謡や金儲けのために歌って
  踊っているポップス・グループもクダラン事には変わり無いが、
  ベクトルは180度違っても後世に残る可能性はどちらも同じだ。
  難しい顔をして、難しい理屈をこねて、難しい音響を産み出しては悦に浸った自己満足な世界。
  裸の王様を耳で感じているようで、やるせない気持ちがする。
  金と人気が得られるためにハシャイデいるアイドル系の少年の方が、
  本能的でまともかも知れない。
  
  今回の楽曲は4曲。
  少し惹かれたのは、1曲目のアンダーソンくらい。
  音響が明るいのが救われた程度であり、今、どんな旋律だったのかさへも思いだせない。
  あとの3曲では、ベリオが高名だし、彼の作品「スタンゼ」は最晩年の作品だと
  書いてあるが、これまた何を歌っていたのか心に残って無い。
  
  それどころか恐ろしい事は、この4曲にそれぞれの個性が無いこと。
  どの曲も「現代音楽」だという事は一聴にして分かるのだが、
  それぞれがどう違うのかは甚だ分からない。
  ブラームスにはブラームスの音色が、チャイコにはチャイコの音響がある。
  
  しかし、キブルツだかルジツカだか、大して変わらんというのはどういう事か?
  現代音楽は本来、個性や独自性を大切に重んじてきたはず。
  それがこんな事になってしまって、救世主はいつ誰が現れるんだろう?
  もう終わっている「現代音楽」だが、スーパースターが現れる日を夢見て、
  これからも現代音楽には食指を伸ばそうと思う。
  
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  うなぎ(隊長作)
上述のコンサート会場で、池辺晋一郎氏と一柳彗氏を発見。
一柳氏はブルーのシャツがお洒落で、サマになってました。
  問題は隊長が大好きなイケベ先生。
  N響アワーのおやじギャグに苦笑しつつも、彼の滲み出るユーモア振りは最高。
  そんなイケベ先生の実物は、なんともくたびれてました。
  私はキョロキョロしてますから直ぐ分かりましたが、
  ファンであるはずの隊長は、すれ違ってるのに気づかなかったくらい霞んでいました。
  お疲れだったのかな?

  ちなみに壇ふみも若松真由美も見当たりませんでした。


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