(隊長作)

2月12日(土)  18:00   - 69 -   訪問者数

  ジャッド指揮  NHK交響楽団  NHKホール
    
  モーツァルト     交響曲第25番
  ハイドン       トランペット協奏曲
  ホルスト       組曲「惑星」

  cmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcmcm

  【 満一周年 】
  
  お茶の水のディスク・ユニオンと渋谷のタワーに寄って来たんですが、
  少しづつ年を取ってきたんですかね、欲しいCDが日に日に減ってきています。
  それでも最近はRVWの「富める人とラザロ」に嵌っているので、
  ハンドリー指揮ロンドン・フィル盤を購入。
  これには「ヨブ」(仮面劇)がカプリングなので買いました。
  肝心の「ラザロ」の演奏は今ひとつだなぁ。
  高くてもヒコックス盤を思い切って買えばよかったのか。
  
  もう一枚買ったのがシュニトケの「ファウスト・カンタータ」。
  とある掲示板で、「これは聴いとかにゃいかんでしょう」
  みたいな言葉が交わされていたので、気になってたんですよね。   (隊長作)

題名からしても期待度満点だし。
  私とシュニトケの縁は永いんですが、今までどれもこれも性格の不一致なんでしょうか、
  「良し!」と思えたことがありません。
  先ほどその「ファウスト・カンタータ」をワクワクしながら聴いてみたのですが、
  隊長の一言に同感。
  「ダメじゃん!」
  
  そんなこんなの日々を過ごしている我が隊ですが、こうやってメルマガで
  皆さんとお話して、はや1年が経ちました。
  あれから1年が経ったのかと思うと不思議なものですが、この1年はいろんなことが
  起こりまくりだったので、逆にこのメルマガの存在は自分にとってありがたかったです。
  素晴らしい気分転換というか、最高の現実逃避と申しましょうか。
  公私ともども多忙な方や、ストレスで押しつぶされそうな方には、
  この「メルマガを書く」という行為はお薦めですよ。
  
  「めろんぱん」にて、04年2月10日に配信したのが第1番なんですが、
  これからもこのメルマガは永く続いていくと思います。
  よく、往時は勢いのあったメルマガが、いつの間にやら自然消滅している
  事なんてありますが、私は昔からしつこいのが長所?だと思ってますんで、
  なんだかんだと発行し続けるんだと思います。
  
  まぁ、クラシック・ファンの読者諸兄には解って貰えると思うんですが、
  このクラシックという趣味自体、「終わる」という事がありえませんからね。
  そう考えると、この趣味は恐ろしい世界ですね。
  
  czczczczczczczczczczczczczczczczczczczczczczczczczczczczczczczczczczczc   (隊長作)

えーー!
  あんなに偉そうに書いてたくせに、今年もN響行ってんじゃん。
  なんて事は言わんで下さい。
  今年のN響は、プログラムで厳選して聴きに行くんですから。
  
  そう、今回のプログラムにはホルストの惑星が入ってるんだもん。
  カプリングがモーツァルトとハイドンなのが、もう一息なところ。
  こうすりゃ古典派ファンが聴きに来るし、スターウォーズ世代も聴きに来る。
  なんだかあざといねぇ。
  
  こういう時って、
  「ジェームス・ジャットがハイドンとモーツァルトにどのような
  アプローチを仕掛けるのか興味深々」
  なぁんて書かれるんだろうけど、今日のコンサートに来た人の大半は「惑星」狙い。
  この「惑星狙い」な人にとって、モーツァルトやハイドンに
  どれほどの関心があるというのだろう。
  僕だったらいっそ謙(へりくだ)って、ジョン・ウィリアムズのスターウォーズ組曲を
  前プロに持ってくるとか、「2001年宇宙の旅」をイメージして
  シュトラウスの美しく青きドナウを持ってくるとか。
  
  ほんとはオール・ホルスト・プログラムがいいんだけどね。
  ホルストの「セント・ポール組曲」をやるには絶好のチャンスなのに。
  「惑星」だけで客が集まるんだから、こういう時こそホルストの、
  もしくは英国の秘曲をドサクサ紛れでやって欲しいなぁ。
  そういう細かいところが、マニアには堪んないんだけどねぇ。
  
  ちなみに一曲目のモーツァルト25番。
  後ろの座席の人が、鼾(いびき)をかいててウルサかったこと。
  こういう奴に限って、「モーツァルトを聴くと、癒されるんだなぁ」
  なぁんて抜かしやがる。   (隊長作)

鼾(いびき)をかくまで爆睡するなんて、確かに癒されまくってますけど。

  お次はハイドンのトランペット協奏曲。
  終楽章を皆さんも自然と耳にしている佳曲だと思うんですが、ソリストが下手だった。
  楽章間でマウスピースをはずして管に溜まった水滴を出したりして
  必死のアピールなんだけど、楽器のせいにする以前の腕前。
  こういう人が永年N響に居座っているんですから、困ったことです。
  穿って考えてみれば、これは楽団の策略かもしれませんな。
  あのヘタレをソリスト起用に祭り上げて、その実力を曝け出させちまおう、
  ってね。
  兎に角、もう自前のTP協奏曲はノーサンキューです。   (隊長作)

気分をガラリと変えてくれたのは「惑星」でした。
これは久々に圧巻たる爆演でした。
  実にN響らしくない大音響。
  やれば出来るじゃん!N響。
  
  昨年は、女性ボーカルによる「ジュピター」が結構売れたけど、
  お陰でこの曲に興味を持った人も多いはず。
  気のせいか若い女性の観客が多かった。
  「惑星」全曲を聴いた人に伺いたい。
  「ジュピター(木星)」以降の曲だって、随分良いでしょ?!って。
  
  ジェームス・ジャットがこの「惑星」が十八番(おはこ)だそうで、
  さもありなんなツボを押さえた好演。
  N響のティンパニは昨年交代したのか、随分荒々しく叩くようになった。
  
  私的には大いに賛同したい叩き方。
  また、この曲(特に天王星)ではこうでなきゃいかんって叩き方があるもんです。
  実に「解ってる」演奏。
  なのにブラボーが飛ばないのはどうしてだ?
  
  今月はあとCプロ(2月19日)が期待できます。
  ゲルギエフに見込まれたノセダが指揮でもありますし、選曲が渋い。
  R・シュトラウスの「カプリッチョ」(月光の音楽)と
  「インテルメッツォ」(4つの交響的間奏曲 )ですよ。
  これは指揮者が直々に指定した演目であることは想像に難くない。
  

   前へ  HOMEへ  次へ









inserted by FC2 system