(隊長作)

11月13日(日)  20:00   - 100 -    訪問者数

    ダウスゴー指揮    デンマーク放送交響楽団
    ケルン・フィルハーモニー・ホール        - その3 -

    ポウル・ルーザス   アンデルセンの歌
    ベートーヴェン    ピアノ協奏曲第3番
    ニールセン      交響曲第5番

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  大聖堂の前にいた汽車
ベートーヴェンのピアノ協奏曲は5曲あり、
私は第4番が最も好き。

また、このクラシックの深い森に
入り込んだ一曲目が
第5番「皇帝」だった。

  高校一年生のころ、毎朝「皇帝」を口ずさみながら自転車通学していた
  変な子供だったくらい。

  それだけにベトのPコンへの忌避感は小さいし、第3番もキライじゃないけど、
  感動にまで至るかは微妙な曲だと思う。
  感動させるためには、逆にかなりの芸術性が必要なのだ。
  
  この日のピアニストはレイフ・オヴェ・アンスネス、有名だよね。
  高音がキンキンしており、両手全てによる和音でも、右手(高音)だけが
  溶け合っておらず、ダメだな、と感じる。   (隊長作)

この段階で、心は冷める。
  ケルン大聖堂
海外コンサート旅行の実質第一曲目
(前プロの現代音楽は論外)ではあるが、
この感じじゃ、わざわざケルン経由のベルリン行きに
したのは失敗だったかと不安になる。

まあ、それほどひどい演奏でも
感心する演奏ではもなかったが、
眠くなる演奏であったことは確か。

  私にとってこの人は、当分ダメだろう。   (隊長作)

ニル5はさすが、お国モノだった。
  デンマーク国立放送響だけあってもニル5の第一音からして、
  サラサラと流れるようにさりげなくトレモロが流れ始める。
  気負うまでもなく、アインザッツに注意を払うでもなく、何気なく、ふわっと、
  あのトレモロが開始されるのだから、相当な演奏経験があるようだ。
  
  
  ダウスゴーの指揮は熱く、要所要所をピシリと締める指揮振りなのだが、
  今一つ普通の演奏。
  全ての音が、自然現象のように融け合う事は稀有なことなのだろう。
  そう考えると、ブロムシュテット&サンフランシスコ響の演奏CDは、
  一つの奇跡なのか。
  
  少なくはあるが、可能な限りニル5のコンサートは聴いてきたが、
  未だに信じられないような体験は、原体験のチョン・ミュンフン実演だけだ。
  あの人の指揮でも、国内オケとの共演では、ああならないのだろうし、
  プロムスという祭典だったからこそ、異常なカーニバル的な風に
  巻き込まれた一日だからこそ、成り立ってしまった演奏だったのか?
  
  うーん、もう一皮むけないかなぁと思いあぐねるうちに演奏終了。
  
あぁ、第1日目が終ったなと思っていたら、
アンコールが鳴り出す。

それが冒頭で述べたマスカレード序曲。
これは、お釣が有り余る演奏であり、
マスカレード序曲最高の名演だった
と思う。

アンコールで癒されるとは。

  
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