(隊長作)

6月11日(土)  18:00   - 84 -   訪問者数

  P・ヤルヴィ指揮  NHK交響楽団     NHKホール
  
  プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番(Pf:A・トラーゼ)
  シューマン   交響曲第3番「ライン」   他
  
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  ほんとはサントリー・ホールでのBプログラム(5/25&26)で
  ヒラリー・ハーンちゃんを聴きたかったのですが、チケットが入手できず。
  こちらだと前プロがペルトの「フラトレス」なので、
  メインのショスタコーヴィチ第5番が聴けるってよりも、希少価値が高い。
  ショスタコの5番って、もう珍しくもなんとも無いし、
  これっていう演奏もあまり生まれてきてないと想う。
  
  ネットではこの「パーヴォのタコ5」はかなり駄演だったように書かれていたが、
  「ライン」とプロコのPコンは如何に?
  駄目だと言われていると、かえって応援したくなる私なのでした。
  NHK HALL
まず前プロとして
トゥールのアディトゥスという 曲があったのだが、
全く印象に残っていない。

演奏会から約2週間が経ち、
どんな曲だったか微塵も
思い出せないという事は、
作曲家に対してあまりにも残酷な感想だ。
でも事実はそうなんだから、 (隊長作) 仕方なし。

  お次はプロコのPコン第3番。
  以前、「私は協奏曲は嫌いです」なんて書いた事があるんだけど、
  考えてみると結構そうでもない。
  前回のバーバーのヴァイオリン協奏曲(以下Vコン)もそうだし、
  ショスタコのVコン第1番、プロコはこのPコンが第3番も含めほとんどが好きです。

  ブラームスの2曲のPコンには敬意を抱かざるを得ないし、
  最近はベートーヴェンのPコン第4番にハマって随分長くなる。
  という訳で、聴かず嫌いだっただけなんだが、
  今回のような丁々発止な爆演は大いに気に入りました。
  
  非常に荒い演奏で、ピアノとオケがズレたりアンサンブル崩壊寸前だったのだが、   (隊長作)

この火炎牛車のような勢いがこの曲がもたらす興奮。
  これを批評したり文句を言うのはお門違いだ。
  ピアノとオケが美しく調和したり掛け合ったりする事ばかりが大切ではない。
  この曲、というかプロコフィエフの多くの楽曲で重要なのは、この傍若無人さ。
  
  ダーーーッと行ったり、ガーーーッとやったりする事が重要であって、細
  かい事は二の次、曲がもたらしてくれる興奮性を如何に表現するかに
  重きを置いた演奏の方が私は嬉しい。
  そして、パーヴォとトラーゼ(ピアノ)との演奏はそんな演奏だった。
  そんな演奏に相応しいからこそ、
  パーヴォはトラーゼという人を起用したんだと思う。
  
  トラーゼはかなり爆演演奏家としては期待したい。
  この人のモーツァルトは恐ろしいような気がするけど、
  彼ならプロコやR・シュトラウスのブルレスケなんか、かなり面白そう。
  いやあ、ブラームスやベートーヴェンだって、指揮者に許容性が
  大きかったら面白い演奏が可能だと思う。   (隊長作)

と思っていたら、案の定、解る人は解っていた。
  ゲルギエフがプロコのピアノ協奏曲全集で選んでいたピアニストが
  このトラーゼだった。
  「何今頃言ってんの?」なんて攻めないでね。
  ゲルギエフのCDは高いのでなかなか手が出せないんです。
  安く流れていたら、近いうちに買いたいくらい。
  
  シューマンの「ライン」。
  これも記憶があいまい。
  どんな演奏だったっけ?
  プロコの演奏が強烈すぎたのか、シューマンの演奏が軟弱だったのか
  定かではありませんが、いい加減な事は書かない方がいいので、
  今日はコレまで。
  

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