(隊長作)

9月30日(金)  19:00   - 95 -    訪問者数

    オスモ・ヴァンスカ指揮    読売日響  東京芸術劇場

    バーバー          弦楽のためのアダージョ
    ベートーヴェン       交響曲第5番「運命」
    ニールセン         交響曲第5番

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  10月1日(土)に、同じプログラムのコンサートが横浜である事を知らず
  チケットを買ってしまい、平日の夜、隊長一人で聴いてまいりました。
  東京芸術劇場
去年に続き、
今年も「ニールセン祭り」(勝手に命名)
です。

去年は、「オール・ニールセン・プログラム」なんて
無謀なコトをしていましたが、
今年は、ベートーヴェン交響曲全曲録音に
挑戦中だそうで、
ベートーヴェンが絡んでいます。

  読響事務局「マエストロ、やっぱりオール・ニールセンはキツいっすよ。
        チケットが売れません!」

  ヴァンスカ「そう?じゃ僕、今ベートーヴェン録音してるから、入れる?」
  
  読響事務局「ベートーヴェン! イイっすね〜♪、やりましょう!」

  ヴァンスカ「サービスついでに、バーバーもおまけに付けちゃう?」

  なんてやり取りは、無いと思いますが、このプログラミングのおかげか、
  お客さんは満席とはいかぬも、そこそこ入っていました。
  
  儲けが無いとオケだって倒産しちゃう時代ですから、大変です。
  所詮、チケットは「曲が何か」で売れるものなんですヨ。
  
  ヴァンスカのベートーヴェンかぁ、北欧モノ以外も聴いてみたいね、
  メインは全集録音してるニールセンでしょ、いいね〜。なんて
  言いながらチケット買うクラヲタは、やっぱり少数派なんですよ。   (隊長作)

指揮者がショボくても、「三大交響曲の夕べ」は売り切れたりするのが
一般的。
  でも、10月18日にアルブレヒトがやるツェムリンスキーのオペラ
  「夢見るゲルゲ」に比べれば、ニールセンなんてかわいいもんです。
  アルブレヒト凄すぎ。
  
  話がそれますが、前にアルブレヒトがオール現代音楽プログラムの
  コンサートについて語っているのをネット・インタビューで見ました。

  「日本では、現代音楽でもチケットがちゃんと売れるんだよ!」と
  ヨーロッパに帰ると周りの人に言っているんだ。と語っていましたが、   (隊長作)

何か勘違いしてるゾ、アルブレヒト。
  と思ったのは私だけでしょうか?
  どう考えても高い席が埋まっているのは、招待券です。
  
  
  本題。
  「終わり良ければ、すべて良し、大作戦」。
  交響曲の終楽章だけ本気でやる、プロオケの必殺技である。
  アマオケでは、こういう演奏はありえない。
  
  正直、前半の演奏は、この言葉が脳裏に浮かんでしまいました。
  しかし、終楽章があまりに立派だったので、感動してしまいました。
  プログラムを見た時、後半だけ来れば良かったかな?とさえ思いましたが、
  来てよかったと素直に思える演奏でした。
  
  でも、バーバーは微妙〜。
  この曲って、弦がねぇ、そうとうキレイじゃないとねぇ・・・。
  でも、そんな前半のちょっとした不満なんて、吹き飛んでしまった後半。   (隊長作)

「チリリィーン! トントコトントントン パーオー
 どんでん、どんでん、・・・」が
  とっても印象的な交響曲第5番です。
  良かった!すごく良かった。
  
  去年の感想を、自分で読み返してみたのですが、
  「我が隊の好みとヴァンスカは、基本的に合わない」などと書いていて、
  去年の不滅(交響曲第4番)はダメだったのですが、今年の5番は良かった。
  なぜだろう?
  
  細かい所をツツいてしまえば、打楽器の音量がデカすぎで、
  弦&木管がかき消されてる。
  とか、金管もっとキレイな音出せないのかしら。
  とか、思っちゃったりしました。
  
  でも、第一楽章後半の、少しずつ、少しずつ、ぐわぁぁぁッと盛り上がっていく所、
  絶妙な「ため」が、たまりませんでした。
  
  第二楽章も、第一楽章のハイ・テンションのまま、雪崩れ込んでいき、
  さらに盛り上がってましたし、感動させてもらいました。
  ちなみにこの曲、全二楽章形式です。
  
  ニールセンやショスタコ、マーラーが嫌いとおっしゃられる方に、
  その理由を尋ねると「ウルサイから」という答えが返ってくる事があります。
  
  やはり最初に耳についてしまうのは、金管の咆哮と打楽器のドンドコドン。
  でもよく聴くと、弦が朗々と歌ったり、木管が切なく奏でてる部分がたくさんあります。   (隊長作)

好きな人にとっては、金管&打楽器のかっこいい部分と、
弦&木管の美しい部分のコントラストがたまらないんですよね。
  次回の交響曲第2番&第3番も大いに期待しています。
  
  日本のオーケストラの中で、今1番好きなオケです。
  がんばれ!読響。
  

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