2005年10月8日(土) 14:00 - 97 -
ヴァンスカ指揮 読売日響 東京芸術劇場
ベートーヴェン 「レオノ−レ」序曲第3番
ニールセン 交響曲第2番
ニールセン 交響曲第3番
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9月30日のヴァンスカ&読売日響のニールセン5番は、
平日夜という演奏会だったため、隊長一人で見聞してきたが、
今回は休日という事もあったので私(隊員)も隊長と連れ立って聴いてきた。
昨年のヴァンスカの演奏は全く私の好みでなく、
このメルマガでも随分なことを書いたように思う。
今回は貴重な交響曲第2・3番ということもあるのだが、
あまり心楽しからぬ心持ちで出掛けた。
好きな曲ほどコダワリが多くなるようで、
楽しみにすればするほど、
期待してしまう箇所が増えてゆく。
それだけに、暇つぶしに聴きにいった演奏会ほど意外な感想を抱くものだが、
待ちに待ったる演奏となるとその反動が我ながら恐ろしい。
と云うわけで、大好きな曲ではあるが、できるだけ楽しみにすまいと
捻(ひね)くれた心の準備をしていた。
捻くれた心は得意技である。
さてさて、そんな心の準備をして行ったのが良かったのか、
座席周りにおかしな人が居なかったのが良かったのか、
心平安に久々に素直な心でニールセンと対面できた。
その感想は。
ニールセンの交響曲第2番も第3番もそれ以外の曲もそうだが、
非常に個性が強烈で、アクセント一つ、デュナーミク(ダイナミクス)一つ、
テンポやほんのちょっとした間合い一つで表情がガラリと変わってしまう。
どういった表情もニールセンには変わり無いのだが、
「私の中の」ニールセンに合うかはこりゃまた別だ。
そこが難しくもあり、楽しくもあり、不思議なんだが、
今回は驚いた。
昨年は第1・4・6番を3回の演奏会で聴いたのだが、総体的には批判的な感想に至った。
しかし今回の第2・3番は、恐ろしいまで私好みな、どこに演奏のケチを
つけるもんですか!というくらいに感心・感動、感激してしまった。
ここはこやって、ここはこうくる、でもここはこうなんだよねぇ、とまるで
私の希望通りの演奏がめくるめく展開されてゆき、
あぁあぁと時間と音楽が競争するかのように終ってしまった。
自分の意想外な解釈に出くわさなかったのが、文句と云いましょうか、
いな、イチャモンと申しましょうか。
たった1年であれだけ解釈が変わるものなのか?
うん?俺の解釈がヴァンスカ寄りに変わったのか!?