(隊長作)

11月13日(日)  20:00   - 98 -    訪問者数

    ダウスゴー指揮    デンマーク放送交響楽団
    ケルン・フィルハーモニー・ホール        - その1 -

    ポウル・ルーザス   アンデルセンの歌
    ベートーヴェン    ピアノ協奏曲第3番
    ニールセン      交響曲第5番

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  ケルンの大聖堂
こう書くと結論から述べてしまう事になるが、
アンコールが最高に
良かった。

メイン・ニールセン交響曲第5番
(以下ニル5)の後で、
アンコールが来るとは思ってなかったし、
そのアンコールが「マスカレード」序曲と
云うのも驚きだった。

マスカレード(仮面舞踏会)は、
ヴェルディでもましてや少年隊でも無い、
ニールセンの歌劇「マスカレード」である。
そのニールセンの序曲だったのだ。

これは全曲版を聴いている人には
お解かりだろうが、大した事の無い
オペラ。

  しかし、序曲と間奏曲など所々の曲は素晴らしい音楽が埋没しており、
  ニールセンが書き溜めていた秘蔵の出来栄えをこのオペラ序曲に
  投入したんじゃねぇか?
  と穿(うが)った見方をしてしまう。
  (上記の文章には、全く悪意と根拠はありません)
  
  ダン!と轟音と共に威勢よく音楽が飛び出してくるが、
  弦楽器がアクロバットに跳躍する。
  そもそもこういった技巧的な曲は嫌いなはずなんだが、
  ニールセンだと好きになっちゃうってのもズルイ話だ。   (隊長作)

肝心な箇所は、この冒頭の後にくる民族音楽風なカンタービレ。
  一度歌った旋律を、もう一度不思議な和音で重唱する。
  この時のハーモニーが絶品で、デンマーク人にしか歌えないような、
  絶妙な歌いっぷりだった。
  ちなみに、手元にオーマンディ指揮フィラデルフィア管の演奏CDがあるのだが、
  この重唱はまったくサラっとしてて取り立てて聴くほどの音楽でもなく聴こえる。
  しかし、ライブでのこの重唱の美しくって輝いてて驚いた事!
  ハア!と息を呑む瞬間とは。まさにこういう時の事を言うのだろう。
  
  そんな大袈裟な、とお思いでしょう。
  しかもアンコールのなんて事の無いワンフレーズ。
  私も他人の感想ならそう思います。
  そして、今後はそういった感想を述べる人には、大いに共感もし羨むことでしょう。
  そうそう、小ちゃいことだけど、すごい事ってあるよねって。
  
  前プロからメインまで、今ひとつ不完全燃焼だった私にとって、
  ほんの一瞬にしてかけがえの無いコンサートに変貌した出来事でした。
  朝食
次回は前後相反しますが、
ケルンでのコンサートについて
述べたいと思います。




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