(隊長作)

9月2日(土)  18:00   - 122 -    訪問者数

    外山雄三指揮   NHK交響楽団  NHKホール

    尾高尚忠     交響曲第1番(第2楽章付)
    マーラー     交響曲第5番 

  mxmxmxmxmxmxmxmxmxmxmxmxmxmxmxmxmxmxmxmxmxmxmxmxmxmxmxmxmxmxm

  えぬえいちけー
外山雄三は、かなり古株になっている。
しかしこの人で目だっている事って言えば、
「管弦楽のためのラプソディー」
作曲者であることくらい。

外山って云えば、炎の外山?
外山って云えば、緻密な外山?
外山って云えば、モーツァルト?
  
外山って云えば、どんな演奏が思い起こせるだろう?
  
  冒頭からいつもどおり厳しい書き出しで始まりましたが、75歳にもなって
  これほど個性が出ていない指揮者っていうのも、大町陽一郎なみ。
  何でもかんでもアクが強けりゃいいわけじゃないけど、人間七十五年、
  それなりの年輪が浮き上がるもんじゃなかろうか。
  こんな事を言ってるのは、彼のマーラーが余りにも没個性的な駄演だったから。   (隊長作)

彼はマーラーになんも共感してないのか。
  音符と楽譜を忠実に再現する事だけが、自分に課せられた役割と思っているのか。
  淡々と、しかしのろのろと進むマーラーを聴きながら、これでは返って
  マーラーに失礼なんですけど、と突っ込みを入れたくなる次第。
  
  どんな演奏でもそうだけど、テンポを早く取る時と遅くする時がある。
  そして感情を込めた演奏と、無感情にサラリと演奏する時がある。
  これは組み合わせが重要で、早い演奏なら無感情でも無機質で偶にサマに
  なったりするが、遅いくせに無感情だとどうしようもなくバカバカしい
  音の羅列に聴こえる。
  こんな演奏なのに、ブラヴォーを叫んでる頓珍漢な人も含めて拍手は盛大。
  なぜだ?
  
  3階自由席はガラガラで、外山のマーラーを聴きたい人はやはり少なかったんだな、
  と思ったんだが、前プロの尾高尚忠、交響曲第1番(第2楽章付)は立派な選曲だ。
  こういう埋もれた芸術を掘り起こす事は大いに賛成だが、果たして
  あの演奏が最良の演奏だったのかは疑問。
  何となく、本能的に、この演奏は尾高1番の名演では無さそうだと、
  私の心は叫んでいる。
  
  今シーズンもN響バッシングで始まりましたが、愛情込めて見守って行きたいと思う。
  (聴きに行き続ける、という事です)
  
  
   前へ  HOMEへ  次へ









inserted by FC2 system