(隊長作)

2007年5月12日(土)  18:00   - 140 -    訪問者数

    大友直人指揮  京都市交響楽団  京都コンサートホール

    モーツァルト     交響曲第41番「ジュピター」
    R・シュトラウス   アルプス交響曲

  nvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvnvn
  京都駅
アルペン(アルプス交響曲)については、
かなりコダワリのある私。

しかしこだわる事さへ出来ないくらい、
演奏会頻度が少ない。

最近で云えば、インバル都響とか、京大定演とか。
アルペンが採り上げられると、
記憶が残っているくらい、珍しい演目。

それだけ演奏が難しく、
「ウルトラセブンの曲でしょ」
なんて小馬鹿にしてはいけない。

  この曲は「反キリスト者」と呼ぼうか、と作曲家が推敲した経緯もあるくらいで、
  意外と奥は深い。
  リヒャルトはニーチェに傾倒していた事は有名だが、
  ニーチェの著作「反キリスト者」によって4楽章形式で本曲がスタートしたという。
  もしこの曲が交響曲「反キリスト者」だったら、多くのオゥディエンスの
  拝聴姿勢は違ったものになっていたと思う。
  
  ちなみにインバル都響はチケットも購入して、当日はマイカーで延々と
  R1号線を上って行ったが様々な困難に阻まれて演奏会には間に合わない、
  という生涯忘れられない結末となった。

  京大は土日に東京でやるのに、関西では平日演奏会というふざけやがった
  日程のお陰で聴けず。   (隊長作)

今夏の演奏会も平日演奏会。
  集客には不安無いのだろうが、土日しか演奏会に行けないワラワにとっては
  つれない設定じゃ。
  
  国内でアルペンを聴くのは初めて...かも? じゃなかった。
  
  NHK交響楽団&アシュケナージ(04年10月16日)の感想ページ
  http://rede200402.hp.infoseek.co.jp/dai3/dai48.html
  
  隊長は小澤&新日本フィルで昔聴いたそうだが、感想は
  「全然感動しなかった」だとさ。
  京都
隊長の感想はさておいて、京都市交響楽団。

東京の人達には、
なんだか幻想を抱いてしまいそうな楽団ですよね。

京都の「はんなり」した雅な世界で音楽に精進料理。
舞妓はんも紛れ込んでたりして...なんて
阿呆な想像もしてしまうような。

兎に角、個性や特徴がありそうで、
京都のプロオケがアルペンやったら、
何か特色ありそう。

グダグダ婉曲に書くのも何ですから、
ズバっと言おう。

下手でした。(隊長作)


  京都市響って云えば、多分全国的に名は通っているだろう。
  指揮者だって、プログラムだけは定評がある大友だ。
  しかしこの人、演奏に感しては全くの没個性。
  敢えて大友で聴かなきゃならない特色がなんも無い。
  ここまで楽譜に忠実な人も珍しい。
  京都コンサートホール
京都市響。
弦が弱い、音量が圧倒的に乏しい。
金管、これが最大の難点。

と、書いたら金管が汚点のようになるが、
それが気にならないくらい全体がパっとしない。
これは致命的だ。

私は関西では、関西フィル、
東海では名古屋フィル
しか聴いてないのだが、
どちらもこれほどではなかったし、どちらも
東京のプロオケとそんなに遜色が無く、嬉しく感じたくらい。

  しかし、私の愛する、私の産まれ故郷の京都がこれほどだとは...。
  
  技術的に劣るのは仕方ないんだよね。
  一朝一夕にどうにかなるもんじゃない。
  そんなオケに必要なのは、ド根性。
  下手なんだけど味がある、下手なんだけどヤバいくらい熱い。
  ここまで我武者羅に吼えられると、なんか許せちゃうよね。   (隊長作)

そんな演奏にして欲しかった。
  
  そういう意味では、大友は大ミスキャスティング。
  彼は絶対そんな恥曝しはしないだろう。
  そういった泥臭さが恥ずかしい事だと思ってるようでは、
  二流オケの料理人には向かない。
  例え無名でも、信念の塊のような、ヤバイ人をシェフに持ってくるべきだ。
  



   前へ  HOMEへ  次へ









inserted by FC2 system