(隊長作)

7月7日(土)  14:00   - 147 -    訪問者数

     大阪大学交響楽団    金洪才指揮    尼崎アルカイックホール

      シューベルト  交響曲第7番「未完成」
      シューマン   交響曲第4番

  vcvcvcvcvcvcvcvcvcvcvcvcvcvcvcvcvcvcvcvcvcvcvcvcvcvcvcvcvcvcvcvcvcvc   (隊長作)

車で尼崎へ行く。
  殺伐とした淀川・西淀川区を越え、2号線で兵庫県最初の町が尼崎市だ。
  電車でなら、西宮や神戸などは何度も行っていたが、車で、
  しかも尼崎市をうろうろしたのは初めてだった。
  尼崎アルカイックホール
よって、今回訪問の尼崎アルカイック・ホールも
名前は知っていても訪問するのは初めて。

2号線を西へ流してゆくと、左手が駅前、
西に大きな尼崎市総合文化センターが見えてくる。

9階建ての文化棟には美術ホールや会議室が主で、
アルカイック・ホールはその横の平板な建物にある。

  駐車場が併設してあり、2時間近くで800円だった。
  
  ホールは昭和57年完成のため、やっぱり古く感じてしまうし特別目を
  見張る構造でも無いが、音響については本編で述べたいほど良い。
  京都なら京都コンサートホール、大阪ならシンフォニーホール、
  兵庫は兵庫県立芸術文化センターで演奏したいのだろうが、
  こういった地味ながら優れた音響ホールを忘れてはいけないし、
  ここを演奏会場に選んだ楽団見識も立派だ。
  尼崎アルカイックホール
関西大学オケ・シリーズ♪
熱血演奏を聴かしてくれる、
関西の大学オケに今回も突撃!

昨年11月の立命館大を皮切りに、
関西5大学、東海4大学となってます。
今回の阪大は特にそうなのですが、
関西の大学オケのレベルは本当に高い。

関東は雲泥の差が激しく、
全国演奏旅行を行ない某T大や、
都の西北某W大、
小粋なKOボーイと、

  大学オケの知名度は抜群だったオケが思い出されますが、
  実力は果たしてどちらが上なんだろう?
  おそらくオール関東と、オール関西が勝負したら、関西の方が「最近」では
  勝っているんじゃ無いでしょうか?
  オケの実力はその時々。
  生徒が年々入れ替わるんだから、実力も隆盛期も変転するのは
  しゃぁないんですが、今、関西の大学オケはイケテマス。
  
  さて、今回は阪大。
  流石にこれくらいのレベルになると「入りたかった」とは申せません。
  ですが、文学部に美術史学科があり、憧れました。
  絵はヘタなんだけど、絵画とか音楽には関心がある。
  しかもそれが勉強のネタでいいってんだから、好きなもんが教材だなんて
  何てオイシイ。
  尼崎アルカイックホール
メインが、シューマン交響曲第4番。
特別好きな曲ってわけでも無いんだけど、
このメルマガ開始して以来一度も
ナマで聴いていない。
もしかしたら、ナマは初めてかもしれない。
聴いてみりゃ結構いい曲ばかりなのに、
シューマンってあまり聴かない。
  
どうしても演奏会受けのいい
マーラーやショスタコに行きたくなってしまう。
(勿論プロコがあるなら行きたいが、
そもそもプロコ演奏会自体が極少)

  シューベルト「未完成」、シューマン第4番とも大変な秀演。
  しかし、大学生らしいアツサやハゲシサが無い。
  クールで淡々とした印象だけど、上手過ぎるだけに、
  これはこれでスタイルが確立している。

  若いから我武者羅でなきゃいけない道理はなく、こういう大学もあるんだなと   (隊長作)

新しいカラーを発見。
  そういえば東大音楽部も、カラーとしては似てたと思う。
  
  シューベルト「未完成」は大学オケのメインやサブで非常に演奏される曲。
  だからこそ言っておきたい。
  これは絶対フツーに演奏すべきで無い。
  じわじわ盛り上がってくる曲だから、フツーに演奏したってそこそこ
  盛り上がるんだが、そんな事はこちらも判っている。
  判っている事を予想通り運ばれても詰まらないわけで、簡単な曲だけに
  プラスアルファやサプライズを用意して置かなきゃ、
  客は得(とく)しなかったような気がする。
  尼崎アルカイックホール
「未完成」終演後20分の休憩中、
場内アナウンスが流れた。
「落し物のお知らせです。金の指輪を落とされた方は...」
「金の指輪」という所で、場内は多いにざわめいた。
まるで「金の斧」「銀の斧」みたいな話だと、
みんなも思ったからだろう。

学生が大勢を占めている場内、
しかも関西なんだからこういうコトは大好き
なんだろうが、「金の指輪」ってのが面白かった。
  
  ワーグナーの「リング」でもやってりゃ、更に効果的だったのにな。
  「リング」演奏会で、小道具として使ってみたらどうだろう。
  場内アナウンスが終了した途端、演奏が開始されたりしたら、
  思わずニヤリとしてしまう。
  

   前へ  HOMEへ  次へ









inserted by FC2 system