(隊長作)

11月10日(土)  17:00   - 162 -    訪問者数

     『ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏会プロジェクト2007』 その2
     日比谷公会堂

     井上道義指揮    千葉県少年少女オーケストラ
     ショスタコーヴィチ  交響曲第1番
  
     井上道義指揮    サンクトペテルブルク交響楽団
     ショスタコーヴィチ  交響曲第7番「レニングラード」

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千葉県少年少女オーケストラは
熱狂的拍手に終わり、
休憩となりました。

日比谷公会堂は初めて訪れるし、
この音響では来訪する事も無いだろうし、
出来るだけ館内を探索。

トイレが、地下、2階、3階と
両翼計6ヶ所×男女と沢山あるのですが、
どれも小さく狭い。
(隊長作)


  古いホールのほとんどがそうなのですが、女性トイレへは長蛇の列。
  サントリーホールのような新しいホールですら、女性トイレは渇望著しく、
  どうにかならんもんか呆れてしまう。
  
  レトロな売店が1階端にあり、ジュースなど買うが、ホワイエは非常に狭く、
  その狭い隅っこで売店の行列が出来る。
  横の廊下に喫煙コーナーがあり分煙されていますが、濛々たる白煙火事の如し。   (隊長作)


  私の座席がこの横廊下を経由した方が早く着席できるので歩いたのですが、
  白煙でボヤかと思ったくらい。
  私はタバコに憎しみ骨髄ですから、昨今の嫌煙風潮には大喝采。
  不思議と嫌いな人に限って、タバコ吸ってるんだよね。
  愛煙家の方は可哀想ですが、若い頃に粋がって
  タバコなんかに手え出した報いですな。
  その報いは已めるまでに及ぶとは、タバコって本当に恐ろしい。
  
さて、いよいよ真打ち、サンクトペテルブルク交響楽団。
「交響楽団」であって、「フィルハーモニー」でないので、
注意が必要。

ムラヴィンスキー縁(ゆかり)のオケとは、少し違う。
指揮者井上氏も言ってましたが、高齢者がかなり多い。
ロシアンらしくガンガンに弾いている様なんですが、
楽器のせいか、ホールのせいか、
どうにも演奏姿勢ほどの音量が伴わない。

ロシアン・ブラスとも言われるような、
彼らは金管のあの下卑た野卑な音色が
持ち味ですが、どうもそれも弱い。

  私はあの「ヴベェー!」と云った音色に堪らない愛着を感じるのですが、
  どうもそれほどの音色でもなくガッカリ。
  
  最大の問題だったのは、楽器配置。   (隊長作)

レニングラードと云えば、バンダ(金管楽器別働隊)のご登場。
  この大炸裂部隊の活躍が、血沸き肉踊る訳なんですが、
  この配置場所がいけなかった。
  だって私の眼前に布陣してるんですもん。
  
  マイ・シートは1階10列目くらいだったのですが、左端から10席目くらい。
  それほど最悪でも無いと自負してたんですが、バンダが布陣した場所は2箇所。
  「舞台そで」と云われる場所で、そこにホルンやペット、トロンボーンがドッカリと。
  
  ここぞと言う時は意欲満々で参戦されるんですが、こいつらの爆裂音が
  大きすぎて、本隊オーケストラの音が爆裂音の彼方で鳴っているような、   (隊長作)

不思議な珍現象。
  これは2階前列で聴くべきだった、完全に座席選定ミス。
  そんなわけで、肝心な大音響シーンは滅茶苦茶な感想しかありません。
  残念。
  
  ただ、大好きな第3楽章なんかは、やっぱり海外プロオケらしい陶然たる美音。
  弦の美しさや、フルートの独奏からデュエットに至る所なんか、
  流石は本場の出来映えに唸りました。
  
  明日は第10・13番があるから、と思うと、いつものように地団駄踏むほど
  悔しく思う事もなく、実に奇妙なレニングラードを堪能する自分でありました。


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  ● 過去のレニングラードなコンサート感想 ●

  2004年12月12日  三河正典指揮 小田原フィル /
  ハチャトリアン「仮面舞踏会」、ショスタコ交響曲第7番「レニングラード」


  2006年5月27日  キタエンコ指揮 東京交響楽団 / 
  ショスタコーヴィチ ヴァイオリン協奏曲第1番、 交響曲第7番「レニングラード」


  2007年10月7日  SNS管弦楽団 森和幸指揮 /
  マーラー交響曲第5番、 ショスタコーヴィチ交響曲第7番「レニングラード」


   









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