(隊長作)

2008年3月8日(土)  19:00   - 191 -    訪問者数

    同志社交響楽団   舩木理悠指揮    京都府立府民ホール・アルティ

      ブラームス     悲劇的序曲
      チャイコフスキー  交響曲第5番

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京都府立府民ホール・アルティ 関西の大学には「フェアウェル・コンサート」なるものが
ありまして、これは「さよならコンサート」「送別会コンサート」
とでも訳すんでしょうか。

いささかセンチメンタルな気分にしてくれる演奏会です。
ただ冬の定演をラストとした方が、最期の大暴れと感極まる
学園生活最期の放吟が重なると思うのですが、意欲的な
試みは大いに賛成。

  フェアウェルを鑑賞したのは今回が初でしたが、いささか驚いたのが指揮者。
  前プロ・メインともに、学生4年生(卒業生)が指揮を執ったこと。
  日々の練習では、暑い日も寒い日も、苦楽をともにしたのは学生指揮。

  決して、演奏会前にヒョコっとやってくる客演指揮者ではありません。
  そんな皆のメトロノーム、いや、大黒柱のような学生指揮を中心に、
  正式な演奏会を開いてやろうとういのが本来の意義なのかもしれない。   (隊長作)

すごく、素敵なこと。
  
今出川から御所の北側を沿うと、
同志社の赤い学舎が建ち並ぶ。
今出川交差点を御所に沿って
南下すれば、今回の
アルティ・ホール。

かの有名な蛤御門なんかも近くにあり、
さすが史跡が満ち溢れている京都。

この日は近くのコインパーキングに
駐車して、一帯を徘徊。

  一時間百円のパーキングを見つけまして、京都も観光名所から少し外れれば安い所はあるものです。
  まずは、隊長がこの辺で行くならココしかない!って決めた晴明神社。
  陰陽師ですっかりミーハーになった安倍晴明を祭ってある。
  境内には未だ陰陽師に憧れるのか、中高生らしき女の子グループが
  チラホラ。
  晴明神社
私がいつも神頼みする願い事は
たった一つ、
「幸せになりますように」。
強欲なんです。

正月は大吉を二連続で引いたにも
かかわらず、自転車を二連続盗まれる
(隊長作)
災厄。陰陽師よ、ひとつ頼んます。
  
  殺風景な堀川通りですが、一条戻り橋なんぞ見つけながら南下。
  しっかし喰う所が少ない。
  同志社大生はいったい何処で食べてんだか。
  今出川の方でなく、出町柳の方が食べる所が多かったようだ。
  休日の京都府庁周辺は飲食店が少ない。
  時間もランチタイム終了後だったので、堀川丸太町から赤十字病院へ曲がり、
  再び御所沿いを上る。
  結局、同志社に戻るが居酒屋さへ閑散としており、
  いったい何処に面白スポットがあったんだろう。
  
学生指揮による、大曲チャイ5。
序曲や短い組曲ならいざ知らず、
堂々たる大交響曲をじっくりホールで
学生指揮で聴いたのは初めて・・・かも。
そんな学生指揮はどうだったか?

大らかなテンポ設定と、指揮振りは
サマになっており
振り込んだだけはある。

  冒頭の木管なんてかなりの歌い回しと低速で、一体どんな解釈で攻めてくるのかワクワク。
  
  しかし、曲が進めば進むほど聴こえてきたのは、一本調子。
  緩急のうねりが小さく、指揮者が脳内想定しているほどドラマティックさが出ていない。
  彼の大きくうねるような指揮振りを見る限りはスケール感大きな音楽を
  狙っているだろうに、野望とはウラハラに表出されてくる音楽は余りに表情が小さい。
  
  音量の大小はまあまあだったが、ここで疑問符が出てくる。
  
今回って「フェアウェル・コンサート」
だったよね?
学生生活最期の、熱血ナミダ演奏が
迸(ほとばし)るはずじゃなかったの?

そりゃチャイ5ですから、そこそこの
盛り上がりは自然と出てくるんですが、
かなり冷静な演奏。

  京大といい阪大といい、最近の名門大学はこんなものなのか?
  うちらの学生時代なんて、チャイ5の時は女性陣は涙で化粧がグチャグチャになって、
  そりゃ恐ろしい形相で弾いてたもんなのに。   (隊長作)

スマート&クール。
  テンポもデュナーミクも小さく、でも音程はしっかり。
  KY世代なのか、一人でも頭を突き出そうとする暴れん坊が出て来ない。
  音楽なんて、大オーケストラなんて音と音のぶつかり合いなんだから、
  ハーモニーもあれば不協和音もあってこそドラマティックなのに。
  安全運転、協調路線、和を持って尊しとす。
  
  私の嗜好性と全く合わないだけであり、好みによっては一つの方向性ある
  演奏だったとも思える。
  私みたいな好みは少数派だと思うし・・・。
  
  ちなみに客席は大大満席。
  補助席(長イス4席)なんて焼け石に水でして、実に多くの人が立ち見で聴いていた。
  同志社近くのホールと言う地の利もあるが、もう少し広いホールでやった方が良かったのかも。
  来年も学生指揮の演奏会なら、また行くと思う。


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  ● 過去の 学生オケの『チャイ5』 なコンサート感想 ●

  2006年6月24日  上野正博指揮   明治大学交響楽団
  http://rede200402.hp.infoseek.co.jp/dai6/dai117.html
















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