(隊長作)

2008年5月4日(日)  18:30   - 199 -    訪問者数

    名古屋市立大学管弦楽団   山田和樹指揮    愛知県芸術劇場

     シベリウス   交響詩「フィンランディア」
     スメタナ    「わが祖国」第3曲「シャールカ」
     シューマン   交響曲第1番「春」

  aoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoaoao
  
最近野望を持ち出してきています。
それは「全国アマオケ」全制覇。

全国ってのは、少々ブチ上げ過ぎですが、
関東から関西にかけて、大方を
制覇する事を当面の目標にしようではないか、と。
これだけでも一生かかるかもしれない。
(隊長作)



  それでいて、定演がある度に何度でも聴きたいオケはあるものですから、
  遅々として進まないんでしょうが、ライフワークにしようと思ってます。
  そんなわけで、初めて行くアマオケは心なしか嬉しい昨今。
  大学オケも、また、然(しか)りです。
  今回の名市大オケを聴いた事によって、大学オケは30校、
  アマオケ全体としては102団体となります。
  
きちんとカウントしだしたのが2004年ですから、
残念ながらそれ以前はノーカウントです。
それでも、我がメルマガはいつのまにか
百団体以上もアマオケを紹介していました。

日本にはまだまだ無数のアマオケがありますので、
これからもどんどん聴いて紹介してゆこう。
ちなみにコンサート・ホールは、
国内70館突撃しています。
  
  今回の演奏会で大きく注目したのは、指揮者山田和樹です。
  名市大が意図的に招聘したのか、各種事情で呼んだのかは
  定かではありませんが、これは大ヒットです。
  この人は予言してもいいです、必ず化けます。
  将来かなり人気ある指揮者になるでしょう。
  
  さて、どんな風に良いかと言うと。   (隊長作)

まず、トコトン熱い。
  日本人は結局こういったコバケン風熱血指揮者に弱い。
  トコトン全力投球で体当たりしてくる指揮者には、どうしても絆(ほだ)されます。
  山田氏はコバケンに師事した時期もあるようですし、
  きっと本来熱血傾向が強いのでしょう。
  冷静(クール)で計算高い演奏スタイルってのもありますが、
  やはり私は単純でも必死に突き進んでいるスタイルの方が好きです。
  
  若い人が多いオケや、大学オケでたまに出くわす「老練風ネットリ」演奏。
  おそらくバーンスタインやジュリーニのスタイルに憧れる指揮者にコント
  ロールされているんでしょうが、指揮者の表現したいネットリ演奏と前に
  進みたい若い人たちとのギャップがチグハグで、中途半端な演奏になりがち。
  
  これが中年以上が多い古手アマオケだとまた違った味わいになるんですが、
  大学オケでネットリ演奏が上手くいくケースは少ない。   (隊長作)

余程、盲目的に指揮者を尊崇していれば別ですけど。
  
逆に熱血猛烈アタック演奏を
指示する指揮者と大学オケの
カプリングは上手く行く。
角田綱亮なんてその好例だし、
コバケンを呼んだアマオケなんて
我武者羅になって弾く。

そもそも彼らを招聘する時点で、
そういった演奏スタイルが好きな人が
多い楽団なんだろうし。
  
  そんな熱血指揮者の重要な一人として、山田和樹が私の中ではインプット。
  もうこれからは、この人の演奏会は絶対要チェック。
  絶対アツイ演奏になるでしょう。
  今回はそんな指揮スタイルに合った楽曲を選んだのも成功の理由でしょう。
  「フィンランディア」「シャールカ」「シューマンの春」と、
  どれもガンガン攻めるスタイルにはピッタリ。
  
  そして、名古屋の大学オケです。
  どうしてどこもかしこも上手いのか?と呆れるくらいレベルも高い。
  士気そのものも振るっている。
  まぁあの指揮スタイルで煽られちゃぁ、奮い立たないワケにはいかんでしょう。
  
  面白かったですよ、ちゃんと跳ねたりする指揮なんですから、少し
  はしたないですけどこうしたら学生はやりますよ。
  学生のツボを押さえてます、この人は。
  きっと来る。
  (隊長作)

少し不思議だったのが、アンコール。
  かの有名なメンデルスゾーン「結婚行進曲」だったんですが、
  どなたか学生結婚でもされたんでしょうか?
  いや、有名曲のわりには滅多に実演ではお目に掛かりませんので、
  私としては嬉しい。

  シューマンの春を初演した指揮者がメンデルスゾーン、そんなトリビアを理由として
  メンデルゾーンを持ってきてるんだとしたら、なかなかオツな事をする。
  
名市大の次回定演指揮者は
角田鋼亮ですから、最優先で行きたい。
サマコンでこれだけの熱血演奏を
聴かしてくれた大学オケ、彼らの定演が
ずば抜けた出来になることは間違いなかろう。

12月27日(土)、選曲プログラムは
「攻撃的」「熱血熱唱型」だときっと
ウマく行く。

  ブラームスは向いて無いし、チャイコやドヴォルザークではこのオケのレベルでは勿体無さ過ぎる。
  
  ここはやっぱ、ショスタコーヴィチだと一番爆発出来ると思うんですが。
  第5番とかじゃなく、第11番だとか第8番だとか、角田氏の底力が
  見通せるようなレベルを持ってきて欲しいなぁ。   (隊長作)

ニールセンでもいいしね。

  そんなのやりゃ、名大にも一泡吹かせられて、名古屋は名大でなく
  名市大だと、言い切れる。
  煽りすぎかな?
  

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  ++ 過去聴いた 【シューマン交響曲】 なコンサート感想。++


  *千葉フィルハーモニー管弦楽団 金子建志指揮 シューマン 交響曲第2番
   http://rede200402.hp.infoseek.co.jp/dai7/dai121.html


  *奈良女子大学管弦楽団 牧村邦彦指揮 シューマン 交響曲第1番「春」
   http://rede200402.hp.infoseek.co.jp/dai7/dai139.html


  *大阪大学交響楽団 金洪才指揮 シューマン 交響曲第4番
   http://rede200402.hp.infoseek.co.jp/dai8/dai147.html













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