(隊長作)

提議!「合同企画」      - 20 -   (2007年8月)   訪問者数

  東京の大晦日は、東京文化会館でベトベンの交響曲全曲演奏会をやる。
  岩城宏之亡き後の2006年は、下記の陣容で弔い合戦と来た。
  
  交響曲1番:下野竜也
  交響曲2番:岩村力
  交響曲3番:大友直人
  交響曲4番:高関健
  交響曲5番:井上道義
  交響曲6番:秋山和慶
  交響曲7番:小林研一郎
  交響曲8番:ジャン=ピエール・ヴァレーズ
  交響曲9番:外山雄三
  
  東京だからこそ出来る、と言ってしまえばそれまでだが、なかなか出来る事では無い。
  
  やっぱり東京だから...。
  東京はいいなぁ...。
  (隊長作)

それでいいのか?
  地方に来て、関西東海の底力は全然東京恐るるに足らず、と知った。
  京阪神や名古屋はかなりまとまった社会人オケや大学オケがあり、
  いくつかが謀議すれば、東京ではやって無い事だって、不可避ではない。
  それなのに、前例が無いから、大変そうだから、やらないのだろう。
  
  そういう私は単なる外野なので、言いたい放題で申し訳無いが、
  こんな勿体無い状況でいいのかと、ひとり地団駄踏む思いだ。
  なんでこんな事を言い出したかと言うと、先日、久しぶりに
  ダブルヘッダーを挙行して思ったから。
  
1時半に名古屋栄の演奏会を聴き、
3時半には地下鉄に乗る。
3時45分には名古屋金山に着き、
4時からの別の演奏会を聴いた。

スリリングなスケジュールで、
久々に心トキメク半日だった。

しかし、当然、この2つの演奏会は
コラボしている事もなく、
かたやシベリウスの第2番、
かたやチャイコフスキーの第5番

      と、   (隊長作)

寒い国つながり、と言える程度だった。
  この2つの演奏会を聴いて、勿体無いなぁと感じた。
  折角こうやって足繁く移動すれば2つの演奏会を半日の内で楽しめるのに、
  2つの演奏会には何の共通項もない。
  
例えば!
名古屋栄ではブラームスの第1番を
ナゼか前プロ、
メインに第2番を持ってくる。

どういうことだ?と思いつつ、
名古屋金山の演奏会では、
前プロがブラームスの第3番で、
メインが第4番となる。
  
  この2つの演奏会を聴き終わると、なんと半日でブラームスの交響曲全曲が、
  番号順に聴けたことになっている。
  おっしゃれぇ〜♪
  こういうアイデアは誰でも思いつきそうでいて、誰も実行しない。

  それぞれオケは演奏開始時間を大きくズラすだけだし、
  協力してくれる楽団を見つければいい。
  ブラームスの交響曲を2曲もプログラムに載せるのは無謀かもしれないが、
  半日でブラームス全曲演奏を達成しよう!という意気込みがあれば、
  そんなには不可能でも無いのではないか?
  
関西なら一層ラクだろう。
例えば西宮・兵庫県立芸術文化センターと
尼崎・アルカイックホール。

ここを往き来するのはそう難しかなかろう。

一つのホールを、
二つも三つもの楽団が昼から夜まで
長時間使用したいとなると、
ホール側はきっと難色するだろう。

ガチガチのタイムスケジュールを要求し、
あれこれ難癖つけて、結局は
こじんまりした妥協案に落ち着く。

  しかし、二つ三つのホールで、時間分散して演奏会を開けば、
  それぞれのホールは許可が下りる。
  そして、その演奏会をブラームスの命日にするとか、没後何周年にするとかすれば、
  きっと話題にもなるだろう。
  
  そんな1日に何時間も演奏聴き続ける人なんて少ないよ。
  そう即座に考える人もいるかな。
  しかしそう思う人ほど、演奏会のハシゴをした経験が少ない人。
  一日に4時間以上音楽を聴き続けてみると、これは堪らない
  トリップ状態になる。
  (隊長作)
身も心もミューズに捧げているような幸福感になってき、
音楽は本当にいいなぁ、と思う人が多いと思う。

  だからこそ、東京のベトベン全曲演奏会が年々盛んになったり、
  ゴールデン・ウィークは有楽町で「熱狂の日」なんかが大受けしているのだ。
  ロック・フェスなんかもそうでしょ、あれのクラシック版がどうして
  頻出しないのか?不思議で堪らない。


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