レークナーのフランス音楽 - 20 -
ベルリンのコンツェルトハウスで、
どうやらコンサートがあるらしい。
曲はフランス音楽特集。
でも指揮者がジェルメッティ。
正直、別に聴きたくなかったのだが、
コンチェルトハウスに入ってみたかったので、
行くことになった。
ベルリン観光そっちのけで、チケットを買うべく、とりあえずホールに行ってみる。
すると、40代くらいのおばさんが、ホールの前にポツンと立っている。
チケットを見せながら、私達に近寄ってきた。
チケットを買って欲しいらしい。
怪しそうな人ではないし、高くもなく、2枚だし、買う事にした。
チケットを見ると、指揮者の名前が違っていた。
ううぇ〜、違う日のチケットを買ってしまったのか?と動揺する。
いや、日時は合っている。
む!指揮者が、「ハインツ・レークナー」になっている。
らっきぃぃ、レークナーの方が断然いいや〜と、大喜び。
開演時間まで時間があるので、コンチェルトハウスの前の広場を写真で撮りまくる。
いかにもヨーロッパ的な銅像が立っていたりして、
フィルハーモニー(別名カラヤン・サーカス)の前とは、えらい違いだ。
内外共に、フィルハーモニーよりコンチェルトハウスの方がかっこいい♪
天気も良いし、すっかり浮かれていたが、
しかし、隊長は、フランス音楽が嫌いであった。
これは現在でも変わっていない。
(隊員はそこそこ聴きます。フォーレの室内楽CDなどは、かなり持ってます。)
時差ボケもすっかり解消し、2日目のコンサートは寝る事はなかった。
だけど、いくら好きな指揮者レークナーと云えども、嫌いな曲はどうしようもない。
(注・隊員。折角のレークナーなだけに、「馬の耳に念仏」とは正にこの事だとおもいます。
でも、そんなに良い演奏でも無かったのは事実。
急なピンチヒッターだし、レークナーがフランス物を得意としてない事にもよるのでしょう。)
当然、演奏の記憶が残っていない。
思い返せば、レークナーを最後に聴いたのは、このコンサートだった。
がびょ〜ん・・・なんてこった!!
(次ページへつづく)