またもやゴミ系演出 ケルンの《ラインゴールド》 - 35 -
イタオペの方が解りやすい。楽しい。面白い。
否めませんね。
演目や演出にもよりますが、
まず見た目(舞台)が華やか。あらすじ&音楽がわかりやすくハデ。
ビギナーには、これッすよ!
かくして、しばしオペラ(イタリア・オペラ限定)にハマる。
「交響曲って、なんてツマラないんだ!」
と思う程に、コロっと、どっぷりハマっていました。
オペラに興味を持ってから、早十数年。
今は、8:2くらいで、『やっぱりオーケストラ作品が好き♪』となっています。
が、ここ数年、ワーグナーがオモロイ〜と思う様になったのです。ばんざーい!
オペラをワーグナーから入ろうとするのは、やっぱり無謀だった・・・と
今でも思います。
おそらく、クライバーが「ばらの騎士」を日本公演に持ってきてくれたおかげで
予習しまくり、ドイツ語のオペラへの道が開けたような気がします。
この時、同時にアバドの「ボリス・ゴドゥノフ」のおかげでロシアオペラへの道も。
「脱イタオペ」!世界が広がりました。
なので、ケルンの「ラインの黄金」も、とてもワクワクなのでした。
が、それ以上に今の私は、モーレツにプロコフィエフのオペラに興味深々なンである。
今でもこの前日に聴き逃した「3つのオレンジへの恋」が悔しくてたまらない。
プロコフィエフのオペラのCDをもっと出せぇ〜!と大声で叫びたい。
ososososososososososososososososososososososososososososososososososososososos
「ラインの黄金」は、ライン河で「ラインの乙女」3人組が、
泳ぎまくり、ワイワイ騒いでいるトコロから始まります。
その時の演出冒頭は、舞台一面に「ゴミ」が撒き散らかされ、
そのゴミの間を縫うように、2本のケモノ道もどきがある。
その道をスーツ姿のビジネスマンやOLが、川のゴミなど無関心なように
足早に歩いていく、というモノでした。
(旅行の資料を紛失してしまい誰の演出だったのか不明です。すんません。)
また、ゴミだ・・・。
4日前に、ベルリンで観たボリスにも「大量のごみ」が出演していました。
たまたま、ゴミ系の演出が重なったのでしょうか?
再び書いちゃいますが、さすが!エコ先進国家、ドイツ!!
このまさに、今いるオペラハウスのすぐ近くをライン河が流れているワケで、
他国ながら、考えさせられるモノでした。
「川に、ゴミを捨てるンじゃな〜い!」と、
「現代人は、アクセクしすぎなんじゃ〜!」と、
演出家は、言いたかったのだと思いました。(違う?)
これは、日本にもあてはまる事。
ゴミの河を泳ぐラインの乙女達が、哀れでした(涙)
ドイツより日本の方がもっとヒドイだろうな・・・うーん。
冒頭から、お解かりだと思いますが、またもやオーソドックスな演出ではなく、
ヘンテコリンな演出でした。
ドイツで、普通な時代設定による演出を楽しむ事は、珍しいコトなのだろーか?
そんなモノが観たけりゃ、ウィーンやメトに行け!と言われてしまいそうな勢いデス。
指揮は、J.テイト。
我が隊的には、とっても好印象な指揮者です。
この時の演奏も良かったし、読響とのイギリス物も感動した!
J.テイト&読響の感想(2004年3月のサントリーホール)
その1
http://rede200402.hp.infoseek.co.jp/dai/dai12.html
その2
http://rede200402.hp.infoseek.co.jp/dai/dai13.html
この時の演出の、ファゾルトとファフナーは、「工事現場のおっさん」の
格好で登場してきました。
確かに城を建てるんだから、合っている。
舞台も、鉄骨が積み上げてあったり、クレーンみたいのがあったり、
まさに「危険!! ただいま ビル 建築中です」、みたいな雰囲気。
作業着で設計図を片手にヘルメットをかぶってトコトコ2人が舞台に現れた時は、
ブーーーーーっと噴き出してしまいました。
面白すぎる・・・。
演奏も良かったのですが、それよりも演出の方が深く印象に残っています。
歌手については、ワーグナー初心者の為、ノーコメントっつー事で逃げとく。
(次ページにつづく)