(隊長作)

3月5日(土)  18:00   - 72 -   訪問者数

    大友直人指揮   東京交響楽団  東京芸術劇場

    エルガー   オラトリオ「ゲロンティアスの夢」

  eoeoeoeoeoeoeoeoeoeoeoeoeoeoeoeoeoeoeoeoeoeoeoeoeoeoeoeoeoeoeoeoeoeoeoeoeo
  夕暮れの芸劇

昨年も3月に
エルガーのオラトリオでした。

あれから1年経ったんやなぁ、
うーん。
  (隊長作)



  2004年3月6日(土)エルガー「使徒たち」感想
  http://rede200402.hp.infoseek.co.jp/dai/dai10.html
  
  いろいろな書物にも、エルガーの最高傑作は「ゲロンティアス」じゃ、と
  書いてあるので私も随分前からこの曲(CD)は嗜(たしな)んできました。
  冒頭のプレリュードなんてヴェルレクに匹敵するほど劇的な感動パッションですので、
  これを流用した交響曲なんかがあったら、
  同曲はもっともっと人気・知名度抜群な曲になっているのに!!と残念に思う。
  
  日本人はどうも、交響曲にこだわってしまうようで(私もその一人だなぁ)
  どういう交響曲を残しているかで、その作曲家の技量を推し量ってしまっていると思います。
  そういった分では、エルガーは2曲しか交響曲を残しておらず(ペイン補作の
  3番もよろしくネ!)、その他の様々なジャンルに膨大なメロディを
  残しているだけに、如何ともしがたいやるせない気持ちになります。
  
  今回のように、思い切ったコンサートで隠れた名作が世に出てくるとそんな気持ちも
  溜飲が下がるのですが、今回のコンサートで「ゲロンティアス」演奏は
  日本で5回目だそうです。
  勿体無き事とは、斯くなる事をを申すのでしょう。
  
  昨年の「使徒たち」では、作品そのものにクエスチョンを付けた私ですが、
  「ゲロンティアス」では作品の優劣を語るなど、
  とんでもない事くらい私だって自覚しております。
  中盤で幾分ミュージカル風に冗長さを感じるのは、恐らく私だけなんでしょうが...。
  (隊長作)

さてさて、演奏会の感想です。
  東京交響楽団は昨年11月のパーヴォ・ヤルヴィ以来です、ご無沙汰です。
  曲は「タコ10」ですから、東響は結構良い選曲センスです。
  大友直人の演奏会といえば、これまた昨年の6月(RVW第6番)まで
  さかのぼらねばならないんですから、ほんとに久し振り。
  
  激越な飛んでも演奏ではありませんでしたが、大友らしい誠実で堅実で
  エルガーを慈しんだ好感のもてる演奏でした。
  我が隊ではバルビローリ盤で予習に励んだ甲斐あってか、隊長にとっては
  大友演奏では甘っちょろく聴こえたようですが、100分を要する大曲を
  しっかりと纏め上げていたと思います。
  
  大友氏は英国・北欧音楽に並々ならぬ関心があるようで、こういった長期的な
  スパンで好きな分野を開拓していっている姿勢は大変好感を抱きます。
  
  好きこそものの上手なれ、と申しますが、あと二十年もしたらきっと   (隊長作)

「英国北欧の大友」になれると思うよ。
  昔っから大友氏は頑張ってたもんなぁ、とその時はファンも感無量だと思う。
  
  相当気合のこもった修練を重ねてきたようで、落ち着いて確信に満ちた演奏。
  心情もたっぷりと込めつつ、そこはさわやか路線の大友氏、
  あまりドロドロにはなりません。
  ここらへんがマニアの食指が伸びないところなんですが、
  彼なりに筋の通った美学があるのです、この路線を徹底して下さい。
  
  「ゲロンティアスの夢」とは、死期迫った主人公が死の恐怖に葛藤しながらも、
  永遠の安息を勝ち取り、安らかな結末を得る、といった宗教的テキスト。
  このへんは無宗教な私にはすんなりと胸に入ってこないんだけど、
  キリシタンだらけの彼の地では受けるんだろうな。   (隊長作)

帰り道、隊長と話しました。
  「天国へ辿り着く、って曲だったけど、天国の音楽より地獄の世界の方が
   面白そうだよね」
  「地獄の阿鼻叫喚図を音楽化したほうが、すっごい曲が出来そうね」
  「血の池があり、鬼が舌を抜き、針の山...」
  「最後は閻魔大王が壮絶なアリアを絶唱したりして...」
  「オラトリオ地獄百景」
  「地獄交響曲(アルペン・シンフォニーのつもり)」
  「すんごい爆音に次ぐ爆音なんだろうなぁ...♪」
  (うっとり...)

  俗物な我らは、こんな空想に彷徨ってしまいます。
  
  gogogogogogogogogogogogogogogogogogogogogogogogogogogogogogogogogo
  スガキヤ高田馬場店
ゲロンティアス終演後は、
高田馬場に寄って来ました。

馬場駅から早稲田通りを東へ歩き、
明治通りとの交差点の北西角に
「スガキヤ」がありました。

  私は「寿がきや」が大の好物なんですが、「スガキヤ」とお洒落な
  ラーメン・ショップとして東京に再攻勢を仕掛けて来たようです。
  
  久し振りのスガキヤ・スープは懐かしかったですが、
  値段がちょっと高かった。
  肉ラーメン(チャーシュー麺)が590円とは、
  昔の300円と比べると高くなったものです。
  スガキヤのラーメンと味噌カツ丼
面白いのは、ミニ味噌カツ丼が出来ていたこと。
味噌はオーソドックスな名古屋風です。

私としてはもう少しベージュっぽい味噌が
好きなんですが、なかなかお目にかかりません。


  最近は名古屋料理が見直されてきているようで、
  味噌料理大好きな私にとっては嬉しい限り。
  近いうちに、目黒や恵比寿にある「ゴローちゃん」に行って、
  味噌尽くしの料理を堪能したいです。


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